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A達が依頼に出掛けたあと、
探偵社では国木田が掃除機をかけ､太宰はヘッドホンで耳を塞いで変な歌を歌っていた
｢オイ邪魔だ退け｣
国木田の声を聞かずに呑気に手をヒラヒラと振る太宰。国木田は心底呆れていた。
｢全く何故こんな奴が探偵社に……我が理想にはこんな……｣
国木田が太宰のヘッドホンを乱暴にとる。
｢おい太宰!仕事は如何した!｣
太宰に怒鳴る国木田､だが知らぬ間にヘッドホンは太宰の耳に装着されていた。国木田に向かって云った。
｢天の啓示待ち」
依頼人についていく四人は男子と女子に分かれ会話をしていた。Aは太宰から受け取った物を見て直ぐに外套のポッケに仕舞う。
「笑い事じゃないですよう……凶悪なマフィアとか直に死ぬぞとか……｣
｢まァまァボクでも続けられる位だから大丈夫ですッて｣
「そのループタイ、綺麗ですわね」
「宝物です。だから手入は欠かさずに」
穏やかな口調で会話を楽しむAだが、目だけはある者を捉え、冷めきった視線を送っていた。
程なくして、依頼場所に着いた一同だが…
そこは薄暗く不気味は袋小路だった。
「依頼人…少し聞いてもいいですか」
「樋口です」
Aが振り返り依頼人の方を向いた。淡紫色の目が不愉快そうに細められその場の温度がガクンと下がる。
「樋口さん…此処には無法者は居ませんね?
多分…私達を誘き出すための＿＿＿罠」
Aは依頼人に真っ黒に濁った目を向けた。入社試験の比にならない程の冷たい声でこう云った。
「一体何が目的です?」
樋口は降ろしていた髪を束ねて､サングラスつける雰囲気が変わった。
「気づかれていましたか…
私の目的は貴方がたです」
携帯を取り出すと誰かに電話をかけた。
「芥川先輩?予定通り捕えました これより処分します」
電話の相手の名を聞いて、敦、谷崎兄妹、Aに悪寒が奔った。国木田でさえ遭ったら逃げろと云った殺戮に特化した頗る残忍な能力者
＿＿＿＿芥川龍之介
｢芥川……だって？｣
谷崎が絶句した。樋口の電話からは芥川の冷たく、無機質な返答が返ってくる。
❲重畳 五分で向かう❳
「我が主の為―――ここで死んで頂きます」
樋口は銃を構えた。Aが声を張り上げ警戒する。
「気を付けて!!!」
｢こいつ……｣
｢ポートマフィア……！｣
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
