第百二十四訓 ページ34
その件が決め手で、Aは病院へ連れて行かれた
精密検査が行われたが身体に異常はなし
同行した土方は三か月前のことも含めAの状態を話した
内容を聞くと、医者はAを数日入院させて症状を診たいと申し出た
そのまま四日Aは入院し、現在
土方と近藤、そしてAは院内の一室に通されていた
＿お前、戻ったのか
＿まァ…そうらしいですね
＿Aちゃん、先生から何か聞いた？
＿一応…ある程度は…
そんな会話をポツポツしていると、扉を開けてAを担当している医者が部屋に入ってきた
椅子に座り、三人を見回した医者は数枚の紙をファイルから取り出し机に並べた
「柊さんは…反復性過眠症の一種の可能性があります」
反復性過眠症
聞いたことのない病名だ
土方も近藤も顔を見合わせ互いに首を横に振る
それよりも柊が病気にかかっていた事実に二人とも内心動揺を隠せないでいた
「まだ疑いの段階です。柊さんは発症してあまり経ってないので確証はありません」
「せ、先生…それは一体どんな病気なんですか？」
近藤の質問に、医者は丁寧に説明を始めた
反復性過眠症
睡眠障害の一つ
一日中強い眠気に襲われ、昼夜問わず平均20時間程眠り続けてしまうのが特徴
症状が続く日数は人によって違い、五日程で治まる人もいれば一ヶ月以上続く人もいる
周期性傾眠症とも呼ばれるこの発作は通常一年に一回以上起き、なんと約十年間続くそうだ
揺すったり強い刺激を与えると目覚めはするものの、放っておくとまた眠ってしまう
寝ている間は食事や排泄も疎かになり、無理矢理起こさない限りろくにできない
起きている時間は、ぼんやりしていたり、ふと思い立ったことををしたり人により
病相期間中、過食あるいは拒食、言動の幼児化、味覚変化、記憶障害等が見られることが多い
最大の特徴は、過眠の発作が治まると病相間の異常行動等も正常に戻ること
Aの場合は重度の記憶障害が併発し、この期間中の記憶が飛んでしまっているのだと言う
＿＿＿＿＿*管理人から補足*＿＿＿＿＿＿
反復性過眠症は実在する病気です。
小説内で扱っている病気の症状等も実際のものを参考にさせてもらってますが、
病状を軽々しく捉えている訳ではありません。
また、実病とは別の症状を加えたり変更したりしています。
″反復性過眠症の一種″として
あくまでフィクションであることをご了承ください。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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みぃ(プロフ) - この作品とっても大好きです！更新頑張ってください！ (2019年6月15日 16時) (
レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
伝説じゃないパンダ(プロフ) - とても、面白かったです！続きがとても楽しみです！立花。。。。あ、立花ぁ〜。続編おめでとうございます！！更新応援しています！ (2019年5月3日 20時) (レス) id: 38426ec896 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！立花、、、、辛いです(泣) 続き楽しみにしております。頑張ってください！！ (2019年4月18日 1時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
時神時神@コーラ中毒(プロフ) - 立花……（泣）続き楽しみに待ってます……立花ぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ (2019年4月18日 0時) (レス) id: 6a39446066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2019年4月17日 23時
