第百四訓 ページ14
「んじゃ、一から十まできっちり説明してもらうぜィ」
『……』
昨日の私よ、やっぱアレなしで
次の日の昼過ぎ
案外美味しかった病院食を食べ終え、ひと眠りしようと横になった時だった
ノックも無しに扉を引き、何食わぬ顔で沖田が病室へ入ってきたのは…
ベッド脇の椅子に腰かると開口一番に「全部吐け」だ
『え、今し方お昼食べたばかりなのに…』
半ば現実逃避でそう答えると頭を叩かれた
頭に巻かれた包帯が見えていないのだろうかコイツは
『副長が来るんじゃなかったの』
「野郎は今朝食った下剤入りマヨでずっと厠に籠りっぱなしでィ」
だから代わりに来た、と平然と言ってのける沖田に顔が引きつる
「んじゃ、一から十まできっちり説明してもらうぜィ」
サイドテーブルに肘突きながらやる気のなさそうな目で言う沖田にAは溜息を溢した
″汁粉屋事件″
沖田曰く、そう称されたらしい今回の事件の全貌をAは話した
巡回帰り、汁粉屋で捕まったこと
花林党の残党は真選組への復讐が目的だったこと
爆弾の存在に気付かず、立花を護れなかったこと
爆発後なんとか茶屋へ向かい、そこに居た攘夷浪士たちを一人残らず斬ったこと
Aを恨み、復讐すべく江戸へと来ていた
『町の放火は人払いと真選組を遠ざけるため。爆発にも気付かせないためだろうね』
話し終わり沖田を見ると、先程までと違い真剣な顔つきで何か考え込んでいた
「…それだけか？」
『え？…うん』
「もう一度聞く、他に隠してることはないんだな？」
『……ない、これで全部』
そう答えると沖田の目が鋭くなった
「いくつか質問がある」
ｺﾞｸﾘ
珍しく真剣なその雰囲気に思わず息を呑む
「大方俺が推測していたものと内容は同じだった、だがおかしな点がある」
沖田なりにこの事件の全貌について推理した際いくつか浮かび上がってきた不審な点
それらをAに確認すべく切り出した
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みぃ(プロフ) - この作品とっても大好きです！更新頑張ってください！ (2019年6月15日 16時) (
レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
伝説じゃないパンダ(プロフ) - とても、面白かったです！続きがとても楽しみです！立花。。。。あ、立花ぁ〜。続編おめでとうございます！！更新応援しています！ (2019年5月3日 20時) (レス) id: 38426ec896 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！立花、、、、辛いです(泣) 続き楽しみにしております。頑張ってください！！ (2019年4月18日 1時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
時神時神@コーラ中毒(プロフ) - 立花……（泣）続き楽しみに待ってます……立花ぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ (2019年4月18日 0時) (レス) id: 6a39446066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2019年4月17日 23時
