【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ47)

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第八十七訓ページ47

＿助けて、師範代

＿助けてくれ

＿助けて、助けて、助ケテ、タスケテ

＿あ、アァアアアアッ

＿熱い、熱イ！イヤだ、死ニタクナイ

＿お前ガ死ネバヨカッタノニ

＿ドウシテ俺タチガ

＿殺す、コロス

"絶対二許サナイ"

≪ごめん、ごめんなさい…ごめん、なさっ、≫

≪うぁ、あ…アァ、アァアアアアア！≫

許してなんて言わない

何が師範代だ

大切な弟子ひとりも救えないで何が師範代だというのだ

何が"皆を護る"だ…

≪ごめんなさい…私も…皆、と……≫

____

__

_

ﾊﾞｼｬｯ

『う゛、ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ』

冷水を浴びせられAは咽ながら目を開けた

顔を上げると先程と変わらない景色…ではなかった

『これは揃いも揃って…パーティでもあるの？』

目の前にズラリと立つ男たち
年齢層は様々で、その中には森司と汁粉屋のオヤジの姿も見られる

「あァ、楽しいパーティが始まるさ。血にまみれた復讐パーティが」

森司たちが左右に捌けると、奥の柱に繋がれていた立花の姿が見えるようになった

『…っ、立花！』

汁粉屋のオヤジが気絶している立花の首筋に刀を当て、Aは咄嗟に叫ぶ

刀をそのままに汁粉屋はこちらへ視線を寄こすと口を開いた

「ここに居るのは…嬢ちゃん、あんたが七年前斬殺し焼き払った柊道場の門下生たちの近親者だ」

『……』

「嬢ちゃんを恨んでるのは俺たちだけじゃない…女子供の中にも立ち上がった者は居た。向こうに残してきた者含め、俺たちの想いは七年間ずっと変わらない」

ﾁｬｷ

刀や銃を構えた男たちからの殺気が上がる

「嬢ちゃん……死んでくれや」

『一つ、聞きたいことがある』

「…何だ」

『何故、今になって私の前に現れた？私が真選組に居ることを知ったからか？』

その質問に答えたのは森司だった

「…人殺しの癖に、幸せそうにノウノウと暮らしてやがるからだよ」

一生癒えない傷を背負わされた者たちの気持ちも考えず

相も変わらず人を斬って生活し

挙句また性懲りもなく弟子を持って大手振って生きてるお前が…

「憎くてたまらない」

『……ﾌ』

こんな時なのに何故か笑いが込み上げてくる

こんなにも恨まれて憎まれて…それでも私は生きている

あの日、私の全てが終わり…そして全てが始まった

これも私の背負わなければならない業ってやつなのか…