【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ40)

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番外編　散髪Ⅱ　４ページ40

『髷結う手間も省けますし』

ふむ…と顎に手を当て考え込んだ近藤はやがて決心したのか頷いた

「よし！いっちょしてみるか、イメチェン！」

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「『おぉ…』」

一時間程して出てきた近藤はバッサリ髪をカットし随分スッキリした髪型になっていた

顔剃りにより眉も綺麗に整えられ、鼻毛カットまでしてもらったらしい

「似合ってますよ近藤さん！」

「そ、そう？…なんかコレも買っちゃった。ワックスってやつ。髪を立ち上げるのに使えるらしい」

嬉しそうにワックスを見せてくる近藤は「すき油とは違うんだって！」とさっき得たばかりであろう知識を振る舞っている

「立花殿もカットしてもらったらどうだ？頭軽くなるぞ」

「いや、俺はいいです。コレ気に入ってるんで。そうだ近藤さん、俺みたいに無精髭でも生やしたらどうです？きっと貫禄出ますよ～」

「おォ！そりゃいい！渋い男って感じする！」

「これで例の女性も射止められますよ！自信持ってください！」

盛り上がる男二人に付いて行けなくなったAは…

今更立花の容姿設定が明らかになったことに驚いていた

ちなみに立花の髪型はぴょこぴょこはねた短髪と髷のコラボレーション

そして無精髭を生やしており、寺田辰五郎(お登勢の旦那)的見た目をしている

…っと、よく分からないナレーションが入ったが気にしないでおこう

「ありがとう、立花殿、Aちゃん！俺ァこれで勝負してくる！！」

イメチェンして自信が付いたのか元気に駆けて行く近藤を見送り、せっかく半休になったのだからとAは残りを満喫することにしたのだった

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朝

会議開始10分前に部屋を訪れた時には、既に近藤さんの顔面は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた

ﾎﾞｿ

『ねェ、局長何があったの』

隣りに座る立花に耳打ちするが、立花も分からないと首を振っている

すると反対隣りに座っていた山崎がAに耳打ちし、教えてくれた

「何でも、昨日例の女性にもう一度アタックしたらしいんだけど、また駄目だったみたいで…」

『…あらら』

どうやら今度は

″……何かゴリラみたいで普通に嫌″

と言われ玉砕したらしい

『(ま、私たち侍は脇目も振らず刀振り回しとけってことかね…)』

何だかんだ気に入ったのか、女性に振られた後もワックスで髪を立たせている近藤を見て

いつかこの人の恋が実ればいいのになァ…と他人事に考えるのでした。

…アレ、作文？