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「ふふ、そうねぇ…」
︎︎私がなんとなく疑問にした言葉に反応する。
ベルモットはターゲットが明確になると、楽しそうに喋り始めた。この人はハニトラが天性なんだな、と思えるほどに私の一言に食いついている。悪戯を考える子供のように爛々とした目を静かに携えた。
︎︎そんな彼女を見て、私との会話を楽しそうにしてくれていることをとても嬉しく感じる。
私もジンの性格を考察して、ああだこうだと一緒に案を出し合った。
……
一通り終わると、玄関の方から扉が開く音がした。ぶっきらぼうな足音で戻ってきた人が誰かすぐに分かり、二人して笑って顔を見合わせた。噂をすればなんとやらだ。ちなみにこの時のベルモットの笑みは悪戯っ子のようで愛らしかった。
リビングに入ってきたジンは、私たちが揃って見てくるのをみて眉を潜ませる。
「…なんだ」
『なんでもない。ねぇ』
「えぇ。なにもないわよ」
訝しげな表情と声色を意にもせず、二人して笑みを含みながらそう返した。なにかがあったことを隠さずにしたのは、深堀りせず私のことに興味がないだろうと思ったからか。
︎︎疑い深いジンだが、組織に仇なすこと以外のどうでも良さそうなことだと判断をすれば、機嫌を損ねる程度で興味を無くす。それを知っているため、私はいつものように声をかけた。
『おかえり』
「…あぁ」
ジンが立ち去ったことでその場はお開きとなった。ベルモットは任務関連のためにジンの帰りを待っている間、私に付き合ってくれていたのだ。
︎︎また話そう、などと言葉を交わすと、ベルモットはジンの元へ向かっていった。
︎︎以前、私に興味があるなんて揶揄われたが、実際ジンは私にも興味なんてないのだろう。
ジンの後ろ姿を眺めながらそう考えると、少し切なく感じた。
✎︎______________
ハニトラ議論についてはいつかジンのことをめっちゃ分析し終えたら、詳細に「ベルモットと夢主がどんな話をしていたか」書きたいと思います。考えるのが既に楽しみです!!
※現在私は最新刊まで手元にあるのに3巻分しか終えていません。本当に申し訳ありません。つまりハニトラ議論については来年の今頃くらいになりそうです。...えへ♡
ごめんなさい!!!!!
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作者名:ねむとぅ(ー3ー) | 作成日時:2024年2月9日 16時