関心 ページ1
『しょういったら食いしん坊でさ、食べ物強請るからあげたら口に既にご飯ついてたの!お高かったのにぺろっと食べやがってさぁ〜』
静かなのが苦手な私は世間話として私の友達の話をしていた。お互い相手を見ずに一方は手元の資料を、一方は背を向けその机にもたれかかって空を眺めながら話す。気を利かせて話していたのにこいつは一切話に興味を持たない。一通り話し終えてから振り返り、ジト目でジンを見た。
『ジンってほんと人に関心ないよね』
そんな私の言葉に一瞥してから手元の書類に目を戻す。
「あー…まぁな」
そう言うと先ほどまで私の友達の話を興味なさそうに適当に相槌を打っていたジンは、打って変わってこちらに向き直り、机に少し身を乗り出した。
「お前のことなら興味あるんだがな」
その言葉と共に覗き込まれ、驚きで言葉に詰まった。
ジンのいつもの怠そうで鋭い目からは、揶揄いの色が伺えた。
『...いいから早く資料読み終えてよね』
私の反応を面白そうにするジンを視界から消して、ジンに背を向ける。
今までの経験上、驚いたり顔を赤くしたりしたらジンにいじられると分かりきっている私は、感情に出ないように取り繕おうと意識している。しかし、後ろから聞こえる小さな笑い声から察するに、彼のQOL向上に加担したのは事実だった。
✎︎______________
こんな感じです。
ちょっとキュンとする私基準の短編ですが、同じくキュンとしてくれたらコメントで教えて欲しいです。◀︎コメ数稼ぎ
あと恥ずかしいから小声で共有しますが、(最初の主の話は関係なくてもクスッと笑える面白いの言わせよう!)と息巻いて捻りだしたのがこれです。センスが皆無。無理して笑ってください()
でも「彼女が面白いと思って話してるけど全く面白くない話」の再現率高めだと満足しています。
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作者名:ねむとぅ(ー3ー) | 作成日時:2024年2月9日 16時