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『ここの小さい音符を弾く時に、多分爪を立てて引っ掻くようにしてないかな?確か、ホームズって弦を引っ掻くのが好きだったって、この間貸してくれた本に載っていたから−−−その影響なのかなって。』


「ーー言われてみれば.....」

『その弾き方は、速いパッセージでよくするんだけどね−−−』

私も自身のバイオリンを構えて練習記号Cからのフレーズを弾いてみる。最初は爪を立てるように、2回目は少し指を丸めて。

「全然音が違うねー!」

「そうか?どっちも一緒に聞こえたぞ。」

「全然違いましたよ、元太君。1回目は少し音が固く聴こえて、2回目は柔らかくなりました!」


子供達の言葉を聞きながら、コナン君に向き直る。


『私が気になった所はそこの部分だけかな。ゆっくり伸びやかな曲だから、2回目の弾き方をするのがメジャーではあるんだけれど、コナン君の弾き方も面白味があって良いかもね。』


「......お姉さんとしてはどっちの弾き方をして欲しい?」


『や、そこはコナン君に任せるよ。弾き方を直して欲しくて言ったんじゃなくて、自分の癖を知っているのかなって思っただけだから。知ってるか知らないかでは大きな違いでしょ?』


そう告げれば、彼は納得したように笑った。

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設定タグ:赤井秀一 , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:ナツメ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年12月9日 11時

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