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ガン!!
新八の頭から血が流れる。そのままガクリと気を失った。
「「新八ィーー!!」」
銀時と神楽が同時に叫ぶ。しかし、新八の反応はなかった。
「駄目じゃないか。眼鏡くん。我々のことをペラペラしゃべったりしたら―。おいそこの銀髪、少しでも動いたらコイツらはあの世行きだな。」
鹿天人がクスリと笑った。
「クソ!」
銀時はギリギリと口を噛み締める。
「さーて、銀髪。そのガキを渡せ。」
鹿天人のにこやかな笑みが一転して真顔で舌なめずりをした。
「は!誰がこいつを渡すかよ!」
銀時の言葉にイラついた鹿天人は、部下に視線を送ると大きな機械を持ってきた。その一番上には顔五つ分の大きな電球が付いている。そのスイッチを入れると、まばゆい光が神楽を直撃した。
「ぐ…あ…銀…ちゃん…」
夜兎族である神楽には強すぎる光と暑さ。すぐにぐたりと倒れた。
「神楽ァァー!」
「ふむ、さすが奴らが開発しただけあるな。おい。」
銀時が大声を出すと同時に、鹿天人の部下たちが一斉に刀を抜いて銀時に襲いかかった。すぐに銀時は、身を引こうと構える。
「おーっと、避けるなよ。銀髪。避けたら、こいつの出力あげるちゃうよー。そしたら、このチャイナはどうなるだろうな?」
ククと笑う鹿天人に舌打ちをすると、銀時はAを巻き込まないように後ろへとそっと投げた。
「ゴフっ!」
Aが地に着いたと同時に、銀時の腹には刀が何本も刺さっていた。
「グフ…A…に…げ…ろ…」
銀時の言葉にAは泣きそうになりながらもフルフルと首をふる。
「おい、ガキ。こっちへ来るんだ。そしたら、こいつらは見逃してやる。さぁー来るんだ。それともこいつらを殺したいのか?」
Aは必死に泣くのを堪えて、ゆっくりと鹿天人に歩みを進める。鹿天人の手に落ちると思われた瞬間、彼女は自分の木刀に電流を絡めて切り掛かった。
「ちっ」
それに気づいた鹿天人は左に避けるとAを蹴り倒す。天人は倒れているAの胸元を鷲づかみをして顔を近づけると口を開いた。
「おいぃ、ガキ!テメェー、まだ自分の立場を分かってねェーな。おい、やれ!」
鹿天人の指示で、銀時・神楽・新八は屋根から突き落とされた。それを真近で見たAは声にならない叫び声をあげて涙する。それが煩わしくなった鹿天人はすぐにAを殴って気絶させ、そのまま連れ去っていった。多くの部下を連れて。
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早桃 - めっっっちゃ好きです、、、。これは神作品に出会ってしまったぞ!続きが気になりすぎますゥ゛ゥ゛ゥ゛! (2022年4月5日 23時) (レス) @page31 id: 636f4996a9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - ナツメさん» よろしくです!! (2020年6月11日 7時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» プランタン様、コメントありがとうございます!更新を喜んでいただいて嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!! (2020年6月11日 2時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - わーい!更新されてら (2020年6月9日 9時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 常夏さん» 常夏様、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます!!今回漸く更新しました。スローで申し訳ありませんが、頑張って今後も更新できればと思います^_^ (2020年6月9日 4時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)
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