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僕が訝しげに眉をひそめると、それを見かねた水野のお爺さんが言いづらそうにしている。暫くしてから徐に口を開いた。


「実は、最近お菊は痴呆が進んでまして。今回も自分が犬アレルギーであったのを忘れていたのかもしれません。」


お登勢さんがただ黙ってお爺さんの背中をさすっている。


「思えば、二、三ヶ月くらい前からなんです。」



夕食はいつも同じ内容、既にある日用品を買ってくる、夜中に突然起き出しては家を勝手にでていく.....など挙げたらキリがないと言う。神楽ちゃんは、Aちゃんの手を握りながら銀さんに向かって首を傾げた。



「ねー銀ちゃん、“ちほう”って何?」



「ちほう・・・っていうのはなァ、まァあれだ、ほらよく都会の学校に田舎のガキが転校してくるとさ、あるだろ?
“田舎くせェー”だの“方言しゃっべってみろよー”だの・・・んで、その転校生は初日に馴染めず、行動の選択をミスるとゲームオーバーとなる。
まれに友達になろうと近づいてくる奴もいるが、クラスに一人はいるジャイアン気取りがそれを邪魔するようになるからな。
そこで転校生太郎君は、自分を気遣ってくれた子たちが、自分のようにからかわれるのを恐れて言うんだ。“もう自分に話しかけるな。”・・・と。
そして太郎君のその言葉をそのまま受け止めたそいつらは、じきに話しかけるのを止めてしまった。そうなると、前の学校では元気一杯で活発な太郎君もどんどん根暗になっていくわけだな、これが。すると、ますます苛めの対象になる・・・なんとも恐ろしいサイクルだ。」




「なにこれ、無駄に長いんですけど・・・神楽ちゃん違うからね。今で言うところの"認知症"っていう認知機能の低下」


僕が説明をし始めるも、話しはすぐに遮られてしまう。神楽ちゃんは感動していて涙を流しながらこぶしを握っていた。


「田舎もん舐めんなコンチクショー!!!太郎!負けるな、お前ならまだやれる!!」



「か、神楽ちゃん、これはね…」



コホンと銀さんが、咳払いをした。


「・・・そして、根本の原因であるジャイアンを恨んだ太郎君は、太郎家代々伝わる禁じられたある黒魔術を使ってしまった。その名も・・・“助けてードラえもーん”。黒魔術のせいでジャイアンは転校することになったが、禁を犯しちまったのび太君は・・・」



「え!?まだ続いてんのコレ!?しかも太郎君どこにいったんスか!?」

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ジャンプ   
作品ジャンル:SF
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早桃 - めっっっちゃ好きです、、、。これは神作品に出会ってしまったぞ!続きが気になりすぎますゥ゛ゥ゛ゥ゛! (2022年4月5日 23時) (レス) @page31 id: 636f4996a9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - ナツメさん» よろしくです!! (2020年6月11日 7時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» プランタン様、コメントありがとうございます!更新を喜んでいただいて嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!! (2020年6月11日 2時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - わーい!更新されてら (2020年6月9日 9時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - 常夏さん» 常夏様、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます!!今回漸く更新しました。スローで申し訳ありませんが、頑張って今後も更新できればと思います^_^ (2020年6月9日 4時) (レス) id: a56d032004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツメ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年12月25日 20時

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