＊ ページ6
＊
「っAさん目覚めました！！！！！！」
『あ、れ？』
「先生を呼んでください！！！誰か！！！！」
決戦から７日後、私は漸く目を醒ました。私の状態は極めて酷く、最悪の状態。両足の骨折、左腕の深い裂傷、右手の手首にヒビ、左脇腹に刺傷、それから頭部を激しくぶつけており、額からの激しい流血、その他切り傷やかすり傷。顔が綺麗なのが不思議なくらい、体はボロボロだ。
ただ、回復が異常なほどに早く、リカバリーガールの尽力によってそれらはほとんど快方に向かっているとのことだ。
さらに言うと、失血死や多量失血によるショック死をしていてもおかしくはない状態だったと言うのに、私の血はほとんど失くなっていなかったそう。
リ「生きてるのが不思議さね」
『あはは…………』
リ「最初の３日くらいはアンタね、集中治療室に突っ込まれててね………痛々しかったったらありゃしない」
『ごめんなさ……あ、それで、戦いは？エリちゃん？は？みんなは？無事なんですか？』
リ「…………本命のエリちゃんは無事さね。ただ、犠牲は少人数であったが故に、シワ寄せはアンタ含む数名に行ったらしいね。アンタ以上の重症患者だよ、残りは。」
『う、うそ…………私もたいていヤバい怪我してたのに…………』
リ「アタシの口からは詳しく言えないけどね、ま、アンタが無事に目覚めてよかったよ」
愕然と手のひらを見つめた。火傷の傷が少し目立つ。それに私は違和感を覚えた。あれ？私はどうして必死になっていたんたっけ。エリちゃんと、なにか、なにか。わからない、でもすっかり忘れてしまったってことは、大したことじゃなかったのかも？
リ「…………アンタ、なんて顔してんだい」
『え、？』
リ「どうしてそんなに、泣きそうな顔してるのかって言ってるのさ」
＊
峰「やつらが帰ってきたーーーーー！！！！」
王の帰還とばかりに皆が声を上げる。ほんとにごめんなさいねー、なんて困った顔で笑ってみんなに抱きついていく。あの爆豪に真顔で「お前本当に生きてンのか」って言われたときは本当に不安になった。え？生きてるよね？
耳「よかった！！！！ほんとにアンタ死んだかと思ったよ…………」
瀬「お前なあ？！？！！？！」
『ウワ………ごめんて…………』
切「あれ？なんか金烏髪の毛伸びた？」
『あら、慧眼ね！リカバリーガールの個性の副作用、というか影響よ。あんまりひどい怪我したから仕方ないのだわ……』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬谷 | 作成日時：2020年6月29日 21時
