【ヒロアカ】To my dearest. Ⅳ (ページ18)

今日:4 hit、昨日:20 hit、合計:13,572 hit

＊ページ18

＊

『ついに文化祭よ』

耳「だね！やるよ！！」

『あはは！やる気じゃない、ガツンと殺ってやりなさいガツンと！！音で！！』

耳「言われなくてもそのつもり！！！！」

ぱちん！とハイタッチをする。私は轟くんが出した氷を例の棒で粉砕しながら溶かす係です。よろしくお願いします。

『そういえばデクくんまだなのだわ？ロープ買いに行ってそのままじゃない？』

緑「ごめっっっ今来た！！！！」

『おっっっっっそいのだわ……て、めっちゃ疲れてるわね、ほら息整えて！エリちゃんに無様なとこ見せられないわよ、あなたも、私も！』

舞台にたつ。暗くてこけそう。爆豪のクソデカボイスが響き渡ったかと思うと同時に、爆発的に始まる。つかみは上々！

ツータンタン、のリズムで始まって、そこからすぐに青山くんとデクくんのダンス！

二人が抜けたから………そろそろサビ！私もお茶子とハイタッチを済ませる。

サビが始まると同時に私は床を蹴り、何本か観客のつけられていない無駄な氷柱を破壊していく。棒で強く突いて各所にヒビをいれて、そして深く突き刺したときに中の氷だけを沸騰させて、熱膨張でそのまま破壊する。

ちょうどよく粉々になった氷が青山くんのレーザーを浴びたり、反射させたりしていて綺麗だ。

『(……結局、アドリブしてんじゃないの)』

楽しそうにする友人を今すぐ抱き締めたい気持ちに駆られるけど、今はまだその時じゃないね。

＊

エ「最初は大きな音で怖くなって、でもダンスでぴょんぴょんなってね、

ピカって光ってデクさんいなくなったけど、ぶわって冷たくなってね、

フワーってクルクルーって光ってて、フォルさんが飛んでてキラキラってなってね、

女の人の声がわーってなって私、わああって言っちゃった！」

『ｳﾞｯ………ｸﾞｳﾞｩ……』

泣くのを我慢したら変な声でた。私のこと見ててくれたのも嬉しかったし、笑ってくれたのもとっても嬉しくて、あっこれは、まずいですね。

『楽しんでくれて、ね』

緑「うん、よかった！」

峰「よかねえんだよ手伝えや！！！」

『アッごめんなさい溶かす溶かす、全部寄越して！！！』

氷に触れる。じゅ、と音を立てて水になっていくのがちょっと面白い。さっきから峰田なにカリカリしてるんだ？と思ってたらミスコンあるからだった。ぶれねえな。