【文スト】salvation of a saint Ⅱ (ページ8)

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聖女と男性ページ8

「ドアが開いた瞬間に谷崎さんの『細雪』で扉の映像を偽装した」

「そんな……そのうえに部屋へと吸い込む力に腕力だけで抵抗したの？そんな事出来るわけが」

「君は……思い違いをしてる僕は強くも人気者でもない寧ろ生きる事はずっと呪いだっただから他人を妬み怨む君の情動はよく判る本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない居場所を失って欲しくない！でもー僕は弱くて未熟だから他に方法が思い付かない」

敦君貴方は優しすぎる

するとモンゴメリの体が引きずられた彼女の体には飾帯が結ばれていた

「飾帯を君に結んでおいた引き込まれる直前に」

敦は飾帯を引っ張りモンゴメリを捕らえる

「はっ放しなさい！」

「異能を解除して皆を解放しろでないと君を奥の室に引きずり込む」

「そんなっ……！」

「鍵がなければ扉は開かないなら君が室に幽閉されれば扉を開けられる人間は誰も居なくなるそうなってから能力を解除しても君は元の世界に戻れない違うか？」

「それは……」

「異能は便利な支配道具じゃないそれは僕が善く判ってる自分の創った空間に死ぬまでー否死んだ後も囚われ続けたいか？」

敦はモンゴメリを攻める

するとAは微笑み始めた

「君は怖くないのかい？」

男性はAに話し掛ける

「ええ彼はとても強いです私と違って貴方こそ怖くないのですか？」

「いやとても怖いさどうしてだい？」

「御冗談を "怖い"なんて表情してませんでしょう？」

男性は不敵な笑みを浮かべる

「矢張り君が欲しい東野A君」

敦が扉から手を放し吸い込まれていった

目を開くと捕らえられていた人々は街の真ん中に座り込んで居た

敦はモンゴメリに声をかける

「……ごめん若し……何か僕に」

モンゴメリは涙を浮かべ敦を睨むと走り去っていった

「あああっエリスちゃん！」

男性の叫び声

そこには赤い服を纏った金髪の少女がいた

「大丈夫だったかい何処に行ってたのだい心配したのだよう突然居なくなるから」

「急に消えたらリンタロウが心配すると思って」

「そうだよ心配したよう泣くかと思ったよう」

「そしたら泣かせたくなった」

「非道いよエリスちゃん！」

この少女中々である

「でもかわいいから許す！」

男性も中々であった

すると敦の元に鏡花が駆け寄る

「鏡花ちゃん！迎えに来てくれたの？」

「……心配した」

鏡花はAを見つけると袖を引っ張り

「……貴女も」

「ありがとう」

Aは鏡花を撫でる