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汚濁 ページ46

「選択は任せるだと?」

中原は覚悟を決める

「手前がそれを云う時はなァ……何時だって他に選択肢なんか無えんだよ!」

中原はラヴクラフトの元へ向かう

「後で覚えとけ この陰湿男!」

「頑張れ 単純男」

「女の敵!」

「双黒(小)」

「誰が(小)だ!」

「中原さん……」

Aは不安げな顔で中原を見る

中原はニヤリと笑う

「待ってろよA」

「気障な奴」

太宰は一言放った

「汝 陰鬱なる汚濁の許容よ 更めてわれを目覚ますことなかれ」

中原の雰囲気が変わる

「う……」

目が覚めたジョン

「何だ あれは……」

「知りたいかい 組合の働き蟻君」

「!」

ジョンの首元に短刀を当てる太宰

Aは太宰の側に立ち 中原を見守っていた

「あれが中也の異能の本当の姿だよ」

中原の体全体に痣が現れ 岩岩が浮かび上がる

激しい音と共にラヴクラフトに攻撃を仕掛けていく中原

ラヴクラフトの体に大きな穴が開く

「中也の『汚濁』形態は周囲の重力子を操る 自身の質量密度を増大させ 戦車すら素手で砕く 圧縮した重力子弾は凡百質量を呑み込む暗黒空間だ 但し本人は力を制御出来ず 力を使い果たして死ぬまで暴れ続けるけどね」

中原は攻撃を続けるが同時に再生するラヴクラフト

「しかし……あれは一体何だい?中也が幾ら削っても即座に再生している」

「貴方なら知ってるのでは?」

ジョンを睨むA

「ふん さてね……仮に知っていても教える訳ないだろ」

中原の顔から血が溢れる

「拙いな 中也の躰が保たない」

「生憎だね ああなったラヴクラフトを外部から破壊する手段なんて存在しない」

「"外部から"?つまり内部からの攻撃は効く訳だ」

ニヤリと笑い何かを起動する太宰

先程ラヴクラフトに捥がれた腕が爆発した

ラヴクラフトは叫び 体に亀裂が入る

中原は最大の重力子を出す

「やっちまえ 中也」

大爆発を起こし ラヴクラフトは消えた

ボタボタと血を流し 嗤いながら辺りを破壊していく中原

「敵は消滅した もう休め 中也」

太宰が中原に触れると痣が消え正気を取り戻した

座り込む中原

「この……糞太宰……終わったら直ぐ……止めろっつうの……」

「もう少し早く止められたけど 面白くて見てた」

「手前を信用して……『汚濁』を使ったんだ……」

トンと太宰の胸を叩く中原

「ちゃんと俺を拠点まで……送り届けろよ……」

「任せなよ 相棒」

「信じられない……あのラヴクラフトが……君達は一体」

ー悪い奴の敵さー

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作者名:aurora | 作成日時:2019年9月28日 18時

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