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「おっ、A〜!もう起きてたんだゾ。」
『おはよう。グリムこそ起きてたんだね。』
談話室に行くともうみんな起きてたようで、すでに準備万端という感じだった。
「今日は決戦日だ!さ、行こうぜ。」
『あーあ。
寮長に謝りに行くだけのはずだったのに、
なんでこんなことになってるんだろう…。』
謝るどころかケンカ売ってきてるじゃんか。
「あ!そう言えばそうだったんだゾ!!
この〜〜!エースのヤツめーっ!!」
「うわぁっ!何すんだよ!?」
「ん゛な゛〜!!
今までのぜーんぶオマエのせいなんだゾ!!!」
「離れろっ!! しょうがねーだろ!?」
なーんていつものじゃれあいをしながらエースくんとグリムは前を行く。
・
──ポタッ…ポタポタッ……ポチャン……
私も2人に続くため、足を踏み出そうとした。
・
『……………』
けど…足に力が入らなかった。
『……!!?』
自分でも驚いて、倒れる前にバランスを立て直そうする。
しかし、もうすでに遅く…
そのまま膝から崩れ落ちる──
・
・
「っと……大丈夫か?A?」
──寸前で、デュースくんが支えてくれたみたいだ。
『ありがとう。ごめんなさい、重いよね…?』
「いや、俺は全然大丈夫だ。それよりお前……」
『大丈夫。ちょっとビックリしただけだよ…』
いつまでもデュースくんに体重を預けてるわけにはいかないので何とか自分の力で立つ。
「本当か…?よく見れば顔色も悪い。
体調が悪いなら休んでてもいいんだぞ?」
『大丈夫大丈夫。そんなんじゃ無いよっ。』
あまり心配はかけないよう、安心してもらえるように精一杯笑顔を向ける。
「そう…か…無理するなよ?」
『うん!心配してくれてありがとうね。
さぁ、行こう。』
「あ、ああ…。」
よかった…何とか安心してくれたみたい。
それにしてもこんな時に立ちくらみ…?
人生で一度も経験したことないのに。
なんで今……?
変なことが起こらないといいけどなあ。
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らいすキャンデイ(プロフ) - 桜澤さん» こんな小説なのに共感や涙まで…本当にありがとうございます。なんとなく消えたいなぁと思う時ってありますよね。そういう時は消えたいのに生きてる私カッコよくない!?って思うようにしてます笑これからも拝読して頂けるよう頑張りますのでよろしくお願い致します! (2021年3月16日 8時) (レス) id: 8aa34c5522 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - なんか……わかる部分もあるな……私も、この世界に存在しない……周りと上手く馴染めなくて、消えたいなーって思ったことあります。今は完全に消えた訳では無いですが……気持ちが少しですが…分かるなぁって思いました。涙とともに閲覧しました。ありがとうございます (2021年3月16日 0時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
らいすキャンデイ(プロフ) - リアナさん» コメントありがとうございます。"こんな小説欲しかった"と言っていただけるのは書いている身として本当に嬉しいことですし、励みになります!これからも不器用でバカな夢主ちゃんを好きでいてあげてください...! (2021年3月12日 22時) (レス) id: 8aa34c5522 (このIDを非表示/違反報告)
リアナ - ここの夢主ちゃんが好きです!こういう小説が欲しかった〜。 (2021年3月12日 19時) (レス) id: 093819bc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいすキャンデイ | 作成日時:2020年12月28日 20時