死にたい少女は懺悔する 3 【ツイステ】

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『怖い！！死ぬ！！』





覚悟は一応できているんだけど……
弱い奴はどこまで行っても弱い…







──やっぱり死ぬのは怖いなぁ







それを毎回途中で思うからホントにタチが悪い。






考えただけでも涙が出そう…








でもいいんだ。自分がやりたいと思ってやったから。





そう覚悟を決め、再び目を閉じた









──しかし





･




･





･







──ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗ





「！？これは……」








『……あれ？生きてる…これは、トランプ？』




薔薇の木がすべてトランプになっていく。


そして首元の首輪もとれた。



「リドル、もうやめろ！」




これは、トレイ先輩のドゥードゥル・スート？







「"リドルの魔法"を"俺の魔法"で上書きした。」




「うっそ、そんなんあり！？チートじゃん！」




『すごい…』




「は…？トレイに魔法を上書きされた…？
ボクの魔法よりキミの魔法のほうが優れるってこと？」




「そんなことあるわけないだろ。
リドル、いったん落ち着いて話を聞け。」




さっきからずっとリドル寮長の様子が変だ。
考え方が単調というか…
入学式で私を助けてくれた時のような冷静さや余裕が見て取れない。



それに…







─ｽﾞｷﾝｯ…ｽﾞｷﾝｯ！！







リドル寮長の言動が酷くなるにつれ、
痛みも増している気がする。


気のせいかもしれないけど……








「キミもボクが間違ってるって言いたいの？
ずっと厳しいルールを守って頑張ってきたのに！！」







──ﾄﾞｯｸﾝ…！！




『ッ……！！！！』




頭が痛い…！！




鈍器で思いっきり殴られたような感覚って言うのはまさにこの事だろう。









「いっぱいいっぱい我慢したのに！
ボクは……ボクは…信じないぞ！！！！」





──ﾄﾞｸｯ…ﾄﾞｸｯ！！







『う゛っ……！！！』







「ボクは……ボクこそが！！
絶対、絶対正しいんだーー！！！」







──ﾄﾞｸﾝｯ！！ﾄﾞｸﾝｯ！！！ﾄﾞｸﾝｯ！！！






『…ハァ……ハァ……！！！』





痛い……！！



腕が痛い頭が痛い耳が痛い足が痛い心臓が痛いフラフラする息ができない……


苦しい苦しい苦しい苦しい………！！！






『…………っ…』






･








その後意識が途絶えた。






･








･









最後に見えたのは








大急ぎで駆け寄ってくる誰かと────









───傷口から溢れ出すドス黒い液体

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