共犯のあの子達 ページ16
お昼休み。
お弁当の入った包みを持って、私は席を立とうとした。
いつも保健室でしんぺー先生とご飯を食べるか、入れなかったら植物園の見える中庭でご飯を食べている。
今日も保健室に寄ってみようかな、なんて思っていたけど、それをしなかったのは猿山くんから声をかけられたから。
「っあ、風見さん」
「どうしたの、猿山くん。」
「……一緒に、食べない？」
ついさっきお友達になった彼は、少し気恥しそうにしながら私とご飯を食べないか、と言ってくれた。
「…！うん、お言葉に甘えて」
うちの高校の校則は差程厳しくなくて、基本的には何処でも好きな所でご飯を食べれる。
猿山くんは、今日は私と食べる為にわざわざお友達に断りを入れてくれたらしくて、嬉しいんだけれどそれがどこか恥ずかしいような、そのお友達に申し訳ないような。
教室で食べるのは少々恥じらいがあって、私達は旧校舎の屋根、というちょっとスカした場所で食べることになった。
「…先生にバレてないからいいけど、屋根登るのって中々にグレーでは……？」
と青い顔をしながらひとりごちる猿山くんに、共犯だね、なんて言ってみせれば顔色が益々青くなってしまう猿山くん。
それに苦笑いしながら、私はお弁当の包みを広げて話しかける。
「…私、こういうのやってみたかったんだ。秘密の場所、みたいな。…お友達、なってくれてありがとう。」
そう言うと、"あったかいしバレないし、サボりには最高の場所だよね。"なんていいながら、彼もパンの袋を開けながらぽつぽつと話し始めた。
「…俺、あんま初対面の人と上手く話せなくてさ、」
「昔から仲良くしてる奴らはいるんだ。ホントに、超良いヤツら。でもクラス離れて、人見知りが祟って1人になってっちゃってさ、本当の自分になれない当たり障りない会話でしか話せなくて。…だから多分、風見さんとの挨拶でしか、まともに自分を保ててなかった」
「…そう、なんだ。」
暖かい緩やかな風が吹いて、彼の青色の交じった黒い髪が揺れる。
「…風見さんとの挨拶も、俺にとっては大事なコミュニケーションなんだ。」
「…俺の方こそ、友達になってくれてありがとう」
少しずつ、彼の口調が砕けていくのを感じた。
…嬉しいと、心から思った。同時に、私で良かったのかな、とも思ったけれど。
「っふふ、お互いありがとうなんて。変なの」
今はこの状況が可笑しくて、楽しくて仕方ないの。
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主題ミス
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ハク - 軍パロとか見てみたい､、煮干し受け取ってくれたら嬉しいです、、、 (2023年5月3日 7時) (
レス) @page40 id: b87c231ef8 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ポキ男さん» これからはniさんの受難が増えていきます…笑 コメントありがとうございます！ (2023年5月1日 21時) (レス) @page40 id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
ポキ男 - niさんの「ああ、、、アーメン、、」がすごい好き、、、 (2023年4月18日 4時) (レス) @page19 id: 9d80ea5bad (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ななさん» ！！？？？！！ごめんなさい今気づきました…！！2つ試作していたのが片方非公開になってなかったみたいです。すみません、御指摘ありがとうございます！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ユキさん» わ〜！嬉しいです！更新が遅いですが、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます！ (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：社 | 作成日時：2022年9月4日 15時
