閉ざした思い ページ14
【会議室】
ト「じゃあカードはほんまはランダムやなかったって事なんか?」
A「いや"私は"ランダムで配った
皆も見たやろ何回もカードを切るところを」
意味ありげに微笑むAはどこか悲しそうでもあった
A「まぁ、もしかしたらカードは、彼等は選んだのかもしれないね
自分に似た君達を」
Aの目はもうすぐセピアに染まる空を見ていた
A「さて他に聞きたいことはあるかな」
ト「はい」
A「ほいトン氏」
ト「ノイズがかかっていた部分
そこに全ての真相があるように思うんやけど
知りたいとは思わへんの、か?」
A「真相、ねぇ」
その言葉を聞いたAは諦めたように呟いた
A「確かに真相は知りたいと思う
けれど『皆を殺した』それに変わりはない
それならもうこれが真相、そう思わないかい?」
Aは両手を横へやり乾いた笑みを浮かべた
ゾ「っ、A!」
何かを我慢できなくなったゾムはAを抱き寄せた
グ「A、」
オ「そんな顔せえへんで」
ト「ごめんな」
A「何でトン氏が謝るんか
全ての原因は...あれ?」
何か足りないピースがあると何かが言った
ゾ「A?」
A「待って、原因は」
ノイズがかかった部分が徐々に本当の言葉へと戻って行く
声をかけたセイはこう言った
セイ『A!!ジョーカーに心を許すな!!』
最後に私が発した言葉
A『俺を止めてくれてありがとう』
A「何かを引き金に起こったジョーカーの暴走」
ボソッと呟くその言葉は今までかけていた最後のピース
A「実験か、
ハハッそうかありがとう全ての真相が分かったわ」
ゾ「ほんまに!?」
A「ゾム少しカードを貸してくれないか?
決着をつけてくる」
真剣な目付きでカードを貸してくれるよう頼むA
グ「ゾム分かってるな」
ゾ「分かってるで
カードを貸すのは無理や」
Aは少し驚くがその顔はすぐに戻り
A「理由を聞いても?」
グ「いいかお前はもう1人ではない俺達と仲間なのだゾ!
俺達も協力させてもらおう」
彼の黒目が一瞬今日の月のような青い目に変わった
多色者
多色者は気持ちや見るものによって目の色が変わる目をもつ人の事
A「仲間、」
グ「もう1人で悩まなくていい
ここには15人も居るその内の1人が何かを抱えるのならそれは
『皆に頼り皆で抱えればいいのだ』」
A「!」
聞き覚えのあるその言葉は
とても暖かく
同時に心を抉る言葉でもあった
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作者名:スミレの花 | 作成日時:2019年8月7日 15時