5 ページ6
「__あの、日本の方ですか?」
頭の痛みに耐えながら恐る恐る聞く、ハンターの肩がビクッと揺れ、その反動で風船がくるりと周りめまいがする。
「_!あんた...、なんで、日本語。」
「_私、日本人のハーフでそれで……」
そのハンター驚いた顔で私を見て私の話を聞くと般若の顔から美しい顔に豹変し微笑む。
「そうなんやなぁ!うちは美智子。あんたの名前は?」
「えっと、私は__」
あ、やばいさっき頭をぶつけたせいで意識が朦朧とする。美智子さんは私の変化に気づいたのか何かを言ってくれてるようだがその言葉は私の耳には届かない。
_____
綺麗な歌声が聞こえる。儚げで今にも壊れてしまいそうな悲しい悲しい歌声。
「__んん。」
「………ここはどこ?」
畳の微かないい匂いがする。体を起こし当たりを見渡す襖や生け花、全体的に暗いがとても落ち着く。
「あら、起きたんか。頭大丈夫?」
「え、あ!美智子さん!あの、頭は大丈夫です!」
「それなら良かったわぁ。あ、ここはうちの部屋やよ。強く頭打ったみたいやから安静にな。」
美智子さんは美しく微笑む。
「良かったらこれ食べてなぁ。」
そこからは、美智子さんにされるがままに存分にもてなされた。茶菓子やらお茶やらお腹がいっぱいになるまで頂いた。
ふと思い出す。
あれ、私さっきまで何してたっけ、確か、庭師さんと話して、頭をぶつけてそれで、あっ試合!!
「美智子さん!あの!私、さっきの試合…」
「ん?あぁ。アレなぁ。あんたのこと心配で投降したわ。」
「えっ!それって大丈夫なんですか!」
「構わんよぉ、だってまだあんたの名前聞いてないしなぁ。」
口元を隠しながらくすくすと悪戯が成功した少女のように笑う。
「あ!あのありがとうございます!私A・オンドリィです!」
「そか、よろしゅうなAちゃん。」
【ハンター】
大体ハンターも英語で話すが、意味不明な言葉で話す人や言葉は理解できるが話せない人もいる。ハンターの方が意思疎通できるが、サバイバーと敵対しているため話しかけに行く人はいない。
1167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶漬け - ずっと前に拝見させていただいて更新待ち望んでいました!ありがとうございます! (2023年4月14日 22時) (レス) id: a77a23dd40 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 更新再開ありがとうございます!!! (2023年4月9日 13時) (レス) @page7 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 更新再開めっちゃ嬉しいです!これからも応援してます! (2023年4月9日 13時) (レス) @page16 id: e938aee02d (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - すんごく面白いです!更新再開待っております! (2023年2月1日 7時) (レス) @page21 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
怜愛(プロフ) - 更新再開待ってます!! (2022年8月12日 18時) (レス) id: 838aea0df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すぐ消える | 作成日時:2020年3月22日 1時