BNCリーダーの初恋 (ページ32)

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本心のち自覚 7 ページ32

「だ、大丈夫っ！取れたっぽいから。」

「そうか、良かった。む…この服は確か四宮のだろう？借りているのか？」

「あ、うん！」

自分の名前が出たからか、紅輝が傍に来た。

紅輝「……。」

「え、このまま着替えるまで同行する？
良いよそこまで気遣って貰わなくても！
大丈夫だから、ありがとう。」

本当にそんな気遣いして貰わなくても、と思い断ったのだが、紅輝からしゅんとした様な雰囲気を感じた。

「確かに移動中この格好で誰かに狙われたら大変だ。俺が送る。」

「え！？いやいや狙われないよー！未玖も居るし大丈夫！」

「あ、別に私じゃなくても誰か居れば助かるわー。
私はちょっとこの後行く予定あるし。」

私はそうだったの！？と顔を見る。

ウインクする未玖はきっと気を遣ったつもりなのだろう。

「Aの為だけではない、俺が一緒に行きたいんだ。
だめか？」

ず…ずるいよ今そんな言い方するの…
そう思いながら、私はバスコの誘いを受け入れた。