再会のちライバル 3 ページ11
流星「おいA、時間無くなるぞ。 席戻って飯食え。」
後ろからぐいっと肩に腕をまわされ流星に寄りかかる形となったA。
「わあ！びっくりした、って流星か！ ってもうそんな時間？」
「お前食うのおせーんだから早くしろ。」
「もう分かったってー。じゃあバスコ、またね！」
「あ、あぁ。」
席に向かうAを先に行かせ、流星はバスコに睨みをきかせた。
流星「Aに手ぇ出すな。」
バスコ「女に手はあげん。女には札束をー
翔瑠「札束じゃなくて花束な！？ 言葉の意味も違うし…って、いやまぁとりあえず俺らも食おうぜ？」
ぐいぐいとバスコの背中を押し席につかせた。
流星「…あいつ…ただのバカなのか…？」
バスコ「翔瑠」
翔瑠「なんだよ、うつむいて。」
「俺はおかしくなってしまったんだろうか…。」
「なんだ？ さっきの子が昨日会ったって話してたAだよな？ 良かったじゃねぇか話が出来てよ。」
「…ーった。」
「ん？」
「もう少し…話したかった…。北原流星はボーイフレンドなのだろうか…。」
ほろり、と涙を流すバスコに背中を叩いて慰める。
「ありゃぁ違うだろ、俺が見た感じでは片思いだな笑」
「そ！そうなのか！？」(パァァァ)
…おいバスコ… まじかよ。そんなに喜んで…お前もあの子に完全に惚れてるだろ…。
バスコの事だ、まだ自覚はないんだろうけど…。
あんな綺麗な子、流星だけじゃなく他にもライバルはいそうなもんだよなぁ…。
大変な事になりそうだぜ…。(溜息)
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作者名：まんちかん | 作成日時：2021年2月3日 17時
