一緒にいたい【赤井秀一】

32. gin ページ38

.


キ「申し訳ありません！！！赤井さん」

赤「まあいいさ…いずれバレるところだ」

「でもどうするの？これから」

赤「キャメル、とりあえずお前は帰れ」

キ「はい……本当に申し訳ありません」

キャメルは自分のせいで捕獲に失敗したことを深く反省。赤井は許した


「赤井、私達も一度アメリカに帰った方がよくない？逃げましょうよ」

「ジェイムズに知らせる必要はあるな。まあ、組織は必ず俺を殺すだろうが…」

「ジョディの話では、ベルモットが現在ＮＹにいるらしいわ」

「そうか…お前は残れ。どうせまたすぐ来日する。電話ではなく、直接ジェイムズに近況を知らせて来るよ」

「でも…」

「それに、お前はもうすぐ自分のクラスの修学旅行だろう？」

Aはクラスを持っていて、修学旅行に同行しなくてはならなかった。


「そうよね…わかった」

「ああ、気をつけろ」

「うん、赤井もね」

「ああ」

赤井は本部に戻っていった。







＊＊＊

修学旅行が終わって東京に戻ってきた頃…


【夜】

「はぁ〜疲れた。修学旅行楽しかったけど一苦労ね」

修学旅行初日に、集合場所に停めていた車に乗ろうと駐車場を歩いていると…


パシュッ

「っ！！」

足元を銃で撃たれた。近くの石が跳ね返る。
すぐに後ろを振り向くと…


「FBIだな」

「あんたは…ジン」

なんと、ジンが姿を現した。相棒のウォッカはおらず彼1人。Aにベレッタを向けている。

カチ…

「赤井秀一はどこにいる」

「教えないわ」

「ならばお前を殺すまでだぜ？」

「好きにしな。死んだって赤井の居場所は教えない！」

「………おい、ウォッカ」

「へい」

「くっ、」

Aは後ろに気配を感じ、2m先にウォッカが。挟み撃ちされていて身動きがとれない。


「どうする？もう逃げ場はねえぜ」

「………」

「へへへ」

「携帯をよこせ」

「…いやっ」

「ウォッカ、奪え」

「おとなしくよこさねえか！」

するとAは携帯電話を床に落とすと


「…！」

「絶対…嫌よ！」

自分で携帯電話を踏んで壊した。


「こ、この女！」

ウォッカが叫び、銃を向けた。それに気を取られたAは…

パシュッ

「うっ…！」

右腕を撃たれた。


「あ、あんた……んっ！………」

そしてジンにクロロホルムを嗅がされ、眠ってしまった。


「あ、兄貴…殺さねえんですかい？」

「こいつを囮にして赤井を誘き寄せる。それに…なかなかいい女だ。殺すのは勿体ねえんでな」

ジンはAを気に入ってしまったようだった。

33. abduction→←31. failure

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す