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158話だ ページ12

「っ!!」

最初に視界に入るはヒバリのパジャマだった。

……不安を壊してくれるって…言ったよな、零は。


告白にはかなりの勇気がいる。
なんせ前世で経験したことがあるから……振られたけど。

振られた時の悲しみと気まずさは理解している。

もしも告白して今の関係が壊れたらどうしよう。
もしも相手が私のことを異性としてではなく友達としてみていたらどうしよう。

もしもなんて確定のないことばかりが頭に浮かんで告白の手前で足踏みをしてしまう。

たった一歩。その一歩が踏み出せない。
でも踏み出さないとこの関係は終わらない。

いつまでも幼馴染じゃ……誰かに取られちゃう。

ヒバリが群れるのを嫌うのは知っている。なんせよく群れを見ると咬み殺しに向かうほどだからな。

だけど……と私は思う。
ヒバリが誰かを好きにならないとは限らない。

そりゃ人生生きてりゃ何かしらある。
まさか事故死して神様に会って第二の人生を送っちゃってるんだから私は……いや本当に神様ってあるんだなと思ったよ……うん。

後悔しない人生を。と決めたのは私だ。
もちろん死因は老衰以外に認めない。とも決めた。


「ヒバリ……」


眠っているヒバリの名を呼ぶ。
別に起きているだなんて期待はしてない。

これは告白の練習だ。本番で失敗しないように……といっても告白がいつになるかわからんがな、うん。



「お前が好きです」

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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作成日時:2017年12月3日 16時

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