告白…4 ページ32
Aが目を覚まし…虚ろな瞳に切羽詰まったような表情を浮かべた五条の姿が映り込む。
硝子「よかった。どこか痛いところはないか?」
A「家入…さん?…大丈夫です」
硝子「そうか一安心したよ…そうだ、Aが目を覚ましたこと、みんなに伝えないとな。五条、お前はAにしばらく付いてろ」
硝子はそう言いながら出て行った…。
″しばらく″それは、五条に今までの気持ちをAに伝える為に時間を与えたのだとすぐに理解した。
五条「…」
A「…あの」
五条「ん?」
A「手…ずっと握っててくれたんですか?」
Aの目には自分の手を力強く握る五条の手。「うん…」と素っ気ないようにも聞こえる返事にAは「そう…ですか」と受け答えをするしかなかった。
五条「…」
A「…」
沈黙時間だけが進む…その時間こそ二人の間にある壁…日頃の行いのせいなのだと五条は痛感する。
五条「…お、起きる?」
A「ぁ…はい」
ぎこちない会話…五条はAに手助けしながら起き上がらせ、ベッドの端に座る。
五条「大丈夫…?」
A「だ…い丈夫です」
五条「ん…」
そしてまた沈黙となる…すると、Aが先に口を開く。
A「ご迷惑かけてすみませんでした…先生が助けてくださったんですよね?」
五条「え…うん、まぁ。それよりさ具合はどう?」
A「先生のおかげで…なんとか大丈夫です」
五条「そっか…よかった。でも、しばらくは安静だって硝子が言ってたよ」
硝子からしばらく安静にするように伝えられた五条はAにそのまま、ことの全てを伝えた。
A「そう、ですか…あのお姉ちゃんや伏黒君達は…?」
五条「全く君は…自分が死にそうになったのに他人の心配?」
A「っ…すみません」
五条「無事だよ。君が頑張ったおかげでね」
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プスメラウィッチ - 勿忘草さん、この小説は渋谷事変編は曲げて欲しいです。できれば五条悟は封印しないで欲しいです。お願い出来ますか(>人<;) (2021年9月2日 5時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月29日 15時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっしー(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました。更新を楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年8月22日 8時) (レス) id: c013908320 (このIDを非表示/違反報告)
Kazunoko(プロフ) - 初コメ失礼します!Kazunokoと申します。いつも楽しく読ませていただいてます!シリアスで重い展開、好きなのでありがたいです!これからも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年8月21日 19時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
識(プロフ) - ほんっとうに面白いです!!!応援してます!! (2021年8月18日 14時) (レス) id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2021年8月9日 15時