ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Last Part

第二次妖怪大戦争…9 ページ23

閻魔「…」

閻魔は自分の手を見つめ練華との会話が頭を過ぎる


ーーー

閻魔「俺はお前の側にいてやれる事も守ってやれる事も出来ない…それは今だけではない。永劫の事だ…。

それでも、俺と一緒になってくれるのか？」


練華「それは分かってた事ですし貴方様には貴方様のやるべき事があるのですから。


それが永劫の時でも私の気持ちは変わりませんわ…劉魏黎様。




この子も…きっと分かってくれます」



練華は大きくなったお腹を優しく撫でるとその優しく撫でる手を取りギュッと握る

閻魔「ずっと見守っている……ずっと」



練華「はい。




私も、例え永遠と離れ離れになってしまってもずっと…お慕いしています」




ーーー


地獄の死神「閻魔様」
閻魔「っ！」
地獄の死神「無事に送り届けましたぞ」
閻魔「…なぁ死神」
地獄の死神「？」


閻魔「あの人間の言う通りだ。俺は父親としても夫としても失格だ…唯一愛した女も、子も救う事が出来ない…彼奴が俺を恨むのは当然と言えば当然だ。本当に堕ちるべきなのは俺の方だったのにな」

まなに言われ改めて自分の無力さに嘆く…この様を見たのは2回目だと思った地獄の死神

地獄の死神「そう思うのなら…そう思ったのなら多少の無茶を承知で姫様の元に行けば良い」
閻魔「っ！」
地獄の死神「無茶も無茶…それなりの代償もあろう。じゃが、1人娘が辛い時何とかするのが…何とかしようと思うのが父親じゃろう！」

閻魔「それが父親…」

閻魔は迷いのない…決意を示す目をしていた


閻魔「そうだな…よし！父親らしく男らしく無茶承知で久しぶりに暴れるかっ！！」

地獄の死神(良かったが…良かったが暴れろとは言っておらんぞ。言っておくが)

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