ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Part25

地獄の四将 鬼童 伊吹丸…11 ページ12

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A「奴らって…」
伊吹丸「近隣の村々を統べる国主が突如として我等の村を襲ったのだ。折悪しく、我はその時不在であった。急ぎ戻った時には…」


伊吹丸の脳内には今も鮮明に火の海と化された村が過ぎり…沢山の首だけが頭に残っていた。

伊吹丸は懐から好いていた娘の頭蓋骨が出されてAは驚く

伊吹丸「彼奴らは我を挑発する為に首だけを残して体を持ち去って行ったのだ」




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A「彼は大切な人を探しているだけなの！…だから」

鬼太郎「その復讐の為にお前はその国を…憎しみに囚われ憎悪と化した酒呑童子同様に…全滅させたのか！」

A「ぇ…全滅って…」
零「…」

Aの悲しくも驚くその瞳を決して見逃さなかった零

伊吹丸「おうよ！娘を奪った国主も！その血族に連なる者達も！更にはその国に居た者達も！全てを殺し、尚、飽き足らぬ怒りに任せて焼き払った！！」
A「そんなっ…」



伊吹丸「アレより千年…亡骸が分かれたままの娘を首と共に供養し、成仏させてやりたい！それが我が唯にして一の願い。憑座の力を使う姫君の力を使い漸く探し当てたのだ。亡骸が眠るのはこの湖の底なのだと！確かに我は罪人ぞ…なれば生涯たった1度愛した女の成仏を願う事すら叶わぬというのか！？この思い、妨げる者は容赦せぬ！如何しても邪魔をするというのなら刺し違えてでもこの堤を破壊する！！」



伊吹丸は鬼太郎により切り飛ばされた片腕が再生し、零同様の鬼神の腕が現れる


伊吹丸「我が千年の覚悟、甘く見るな！！！」
鬼太郎「…女の亡骸に会えれば良いんだな？」
伊吹丸「何っ！？」

A「…鬼太郎」

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