かけがえのない…2 ページ2
そして、準決勝…輪倉高校対桐先高校の試合が始まる
愁「…」
愁は自分の右手を見てふと、Aや湊が弟子入りして来た時の事を思い出していた
ーーー
ゴム引きをしている時いつもと違うA
西園寺「A?今日は如何したの?引く方にばかり気が入ってる…弓手を押す事も考えないといけませんよ?」
A「はい…」
湊、愁「「西園寺先生、A、親指の付け根を怪我してます」」
Aを良く見ている湊と愁に怪我の事がバレてしまい背中に隠す
A「大丈夫です!稽古出来ます!痛くないです!」
我慢しているAに優しく笑う西園寺は右手を優しく掴み、重ねる
西園寺「急ぐモノではありません。焦って変な形を覚えてしまう事が1番良くない」
A「…はい」
西園寺「愁も湊も良く気が付きましたね。教えてくれてありがとう」
湊「そんな…大した事してないですよ」
愁「それに…Aにも上手くなって欲しいから」
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愁「はい。帰りはいつもの時間になります」
稽古を終え電話をしながら道場から出て、電話を切る…横を見つめるとAが居り、ジッと愁を見つめていた
愁「…何?」
A「顔を見てから帰ろうと思って」
愁「?」
不思議な発言だと思い愁は首を傾げた
A「じゃあね愁!またね!!」
満面の笑みで愁に手を振り走って帰ったA
愁「…(フッ」
そんなAを見て嬉しそうに…頬を染めながら見つめていた愁
ーーー
そんな思い出を思い浮かべ薄っすらと笑みを浮かべていた愁
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年5月6日 13時