なりすましのっぺらぼう…2 ページ46
敦「あの、失礼ですけど…僕、北島敦と言います。ゴーゴー万次郎さんですか?」
鬼太郎「あ、はい。そうです…僕が、えーっと…えーっ…何だっけ?その…僕がそのゲーゲー万太郎です」
明らかに名前を間違えてしまう鬼太郎に敦はえ?と驚かれるも、近くの喫茶店に入って行き、敦の悩みを聞く
敦「本当にもう…如何したら良いか」
鬼太郎「敦さんは今のお仕事が好きなんですか?」
敦「僕は…芸能界に入ったら自分もゴーゴーマンみたいなヒーローになれるんじゃ無いかって思ってたんだ。でも、その内悠とユニットを組む事になって気づいたら作り物のアイドルになっていたんです。
悠は僕よりもずっとスター性があったしイケメンだし…悠を王子様で売って。僕はその逆にチャラ男キャラで行こうって社長が言い出して…その辺りから苦しくなって、最近分からないんだ。本当の自分って何なのか」
鬼太郎「そんなに苦しいなら辞めれば良いじゃ無いですか。好きな事をして生きれば良いのに」
そんなに簡単には…と躊躇う敦であったが、こんな事を言うのは鬼太郎が初めてだと嬉しそうだった。正確に言うと2番目だと言った
敦「もう顔も名前も覚えていないけどあの子と遊んでいた時は楽しかったな…あ、所で!ゴーゴーマンの映画次回作が制作決定したらしいね!!」
敦のゴーゴーマンの熱が入ってしまうが何も知らない鬼太郎は興味なさげに、そうでしたっけ?と言ってしまう
敦「え?嬉しく無い…んですか?」
鬼太郎「嬉しい…ですよ?」
明らかに嬉しそうじゃない表情をしていた鬼太郎
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年2月2日 13時