怪事!化け草履の乱…2 ページ47
店仕舞いした靴店で勇夫と息子夫婦が引越しをしてしまい、建物に残っていたゴミ袋から勇夫が大事にしていた物に魂が宿り、付喪神となった
化け草履「勇夫!勇夫ー!勇夫何処行っちゃったんだよ!勇夫!!
…外にも居ない」
「じゃあ勇夫達は何処に?」
「俺達は捨てられたのか?」
捨てられたと思い付喪神達は困惑していた
化け草履「そんな…勇夫が俺達を捨てるなんて…。勇夫は昔から物を大切にする良い奴だった。俺は勇夫のとーちゃんが使ってた草履だったから子供の頃から大切にされてきたんだ…東京で靴屋を始めて家族が出来て、それでも勇夫は俺の事をこの店のお守りだって言ってずっと大切にしてくれていた」
勇夫との思い出が積もりに積もって化け草履は涙を流す
化け草履「それなのに…如何して?「それが人間だからさ!」…誰だ!」
其処へ外からよじ登って来たのか窓にはねずみ男が居た
ねずみ男「俺はねずみ男。おめぇさん達よ、人間に過度な期待をするモンじゃ無いぜ?」
「お前が勇夫の何を知ってるんだ!」
ねずみ男「勇夫さんってやらの事は知らねーが…」
懐中電灯の付喪神を手に取り自分の顔面に向けてライトを当てる
ねずみ男「人間の事ならよーく知ってる!奴らは何でも欲しがる物力の塊だ。だが飽きるのは早い…直ぐに捨てちまう」
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年1月7日 21時