ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part３ (ページ12)

今日:18 hit、昨日:28 hit、合計:324,064 hit

幽霊電車…5 ページ12

部下「アレ、間違いじゃないですよね？」
鬼太郎「えぇ。今日だけの臨時列車で～す」

部下はそう聞きホッとした顔をする

部下「良かった！急ぎましょう！」
社長「…しかしなぁ」
部下「社長いつも言ってるじゃないですか！即断即決が勝利の鍵って！」
社長「…フンッ。お前が言うのは100年早ぇんだよ」

社長と部下は臨時列車に乗る為にホームまで来ると、階段近くに赤い固定電話があり、臨時列車に乗る客達は何処か幸が薄そうだった

社長「おい、終点ってのはこんなに静かなモンだったか？」
部下「きっとみんな疲れてるんですよ」
社長「…そうか」

少しして、列車が来ると鬼太郎が笛をピーッ！と鳴らす

部下「電車が来るみたいですよ」
社長「見てれりゃ分かるよ」

かなり古い感じの列車がホームに止まり、ガタン！と音を立てて扉が開く

部下「焼場の扉みたいですね」
社長「止めろ。縁起でもねぇ」

部下「社長早く」

部下が先に列車に乗り込み、社長がふと後ろを見ると列車に乗ろうとしていた乗客が後ろにつっかえたいた

そして、社長は驚きながら列車に乗り、乗客達はスローモーションの様に入りいつの間にか座席に座っていた

部下「こっち空いてますよ」
社長「あぁ」

乗客達の不気味な雰囲気は気の所為だと思い、社長は座席に座る

鬼太郎が笛をピーッと吹き、列車の扉が閉まる

鬼太郎「出発進行ぉ～」

列車が出発し、それを見送った鬼太郎の姿は霧の様に消え、ホームのライトも同時に消えていた