幽霊電車…6 ページ13
列車に乗り込み、社長が溜息を吐く
社長「まっ、何か知らねぇけど電車で帰れるなら同じだな」
部下「はい。僕も久しぶりに家に帰れます」
社長「何だお前、家帰れてないのか?」
部下「はぁ…ここ二週間ほど」
社長「ったく!お前は本当仕事が遅いからな!まっ、終わらなきゃ泊まり込みだろうが徹夜だろうが片付けるのは当たり前だからな」
部下は「いや〜」と笑う
列車は街からすっかり離れた線路を走り、社長と部下は乗客達を見つめていた
社長「しっかし…何か陰気な連中だな?」
部下「まるでお通夜みたいですよね」
列車の電気が消え、そしてまた直ぐに点く
社長「キミが悪い事言うな」
ガシャン!と社長の直ぐ後ろの窓に、真っ白な手がへばり付き、社長が後ろを見るとその手は消えていた
部下「どうかしました?」
社長「い、いや…」
すると、不気味な声のお経が流れ、社長と部下は怖がった表情をする
社長(何だこりゃ…)
右斜めに座った女性…猫娘がスマホを出し音を消す。どうやら猫娘のスマホから流れていた様で、社長と部下は猫娘を見る
猫娘「…すみません」
部下「…はぁ」
社長「…はぁ…呼び出し音かよ。何て趣味の悪い。電車の中では音切っとけよ!ったく!」
部下「…」
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2018年5月6日 21時