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厄運のすねこすり…10 ページ49

その場から立ち去ろうとしたすねこすりにマサエは近寄り、左手に擦り寄る

マサエ「良かった…心配したんだよ」
すねこすり(母ちゃん…)

すねこすりは尻尾でマサエを雨から守る…するとマサエは苦しそうに咳をした

すねこすり「駄目だ!」

そこへ走ってやって来るA達

A「すねこすり!」

翔「母ちゃん!!」

翔は懐中電灯を放り投げマサエに駆け寄りすねこすりから守る様に前に立ち閉じた傘を武器にする

翔「お、俺の母ちゃんに…て、手を出すな!母ちゃんは俺の家族だ!お前のモンじゃ無い!取り憑くなら他の人にしろよ…俺だって良い。だけど母ちゃんだけは…母ちゃんだけは止めてくれ!!」

あの悪態をついていた翔がここまでマサエを思う気持ちが強い事にマサエ自身も驚き、立ち上がる

マサエ「翔…お前」
翔「母ちゃんは後ろに居ろ!」

すねこすりはその二人を見て悲しそうに…笑う

すねこすり「ついに正体がバレちまったな…」

すねこすりの体が更に巨大化になり翔とマサエは驚き首に付けていた首輪も外れる

すねこすり「婆さんよく聞け。俺はな、人間の気力を喰らう妖怪なんだよ!」
マサエ「!」
すねこすり「それを知らずにシロやシロやと…寂しい婆さんを騙せば簡単なんだよ!!」

翔「こいつよくも!」

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作者名:勿忘草 | 作成日時:2018年4月17日 21時

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