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彼女は俺を見ると 相変わらずなんとも言えない表情を見せてくる

 ・・・よもや・・・ 俺は嫌われているのだろうか?

 だが 今はそれどころではない!


俺は噂の真相を聞きに彼女に質問した

もしも噂が本当ならば 彼女を正さなければならない!!

そう思った


「君について悪い噂が流れている!よもや真実ではないと思っているが
 君はその件についてどう思っているのであろうか!!」

「噂?」


彼女は首を傾けた
当初出会った頃より伸びた髪は後ろでたばねられ、少し女性らしくなったように思う


「うむっ! 君が他のものの功績を横取りしているという噂だ!!」

「・・・」

俺がそう彼女に告げると彼女は特に何も言わず黙り込む

 黙るということは・・・ そうなのだろうか?

しかし彼女は飽きれたように俺を見ていた
「何言ってんだこいつ?」とばかりにそれが顔にかいてある

「さぁ・・・功績とかに興味がないので。
 知らずに誰かの功績をとっていたらすいません」

「! っむ!? そ、そうか・・・

 では他の隊士を傷つけたとか、隊士をおとりにしたという話も聞いたのだが?!」


彼女はどんどん自分を見て呆れた顔になる

今思えば自分はなんとあさはかな言動をとっていたのかと叱りたくなる

だが俺も若かった

ただただ彼女がもし本当にそんな事をしていたのならと
同じ隊士として正しく導かねばと思ってしまったのだ


 自分が彼女をただすなど・・・ 自分は神にでもなったつもりだったのだろうか?

 穴があったらはいりたい!!!



俺は彼女を最前戦で同じく見ていた
少し考えれば根も葉もない噂だと理解できる事だった


 だが、俺は彼女に否定してもらいたかったのかもしれない

 だが、彼女はそんな事すら阿保らしいことのようだった


 彼女と話がしたかっただけだったのかもしれない

 逆に彼女に呆れられた


「噂なんてどうでもいいです。私は私の仕事をします」


そう言って彼女は俺に背を向けた
彼女の名を呼んだが 彼女は振り返ってはくれなかった

そしてもう一つ聞いた噂話に・・・


  ”それはないな” と 自分自身を叱咤する


自分は大きな失態をした
本当に少し考えれば根も葉もない噂だった


 ”彼女が俺に・・・ 煉獄杏寿郎に媚をうって近づいているという噂”



「・・・よもや」


自分の行動をひどく後悔する


 最前戦で共に命をはってきた彼女を・・・



  ”何故自分は少しでも疑った?”

7→←5 彼女という存在(煉獄視点)



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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ソラノ(プロフ) - ・・・hit数がおかしい。6000? エラーかな? (2020年7月1日 17時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。煉獄さん良いですよね!!!! (2020年6月4日 20時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
marinesvictory1(プロフ) - 煉獄さん本当に大好きなので読んでて幸せです。゚(゚´ω`゚)゚。更新めっちゃ楽しみにしています!! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 読み返して気になったところは直していきます。すいません (2020年5月31日 18時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラノ | 作成日時:2020年5月17日 12時

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