まだまだ鍛錬不足です【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

甘露寺蜜璃と彼女 ページ46

Aの家に行ってから彼女の行動が少し変わったように思う


前より俺との距離が近くなった

お茶なども誘えば近場ならつきあってくれるようになった

鍛錬はもちろんついてくる

彼女との交流が増え、一見喜ばしい事だと思える


・・・だが


「Aちゃん！」

「！」



　問題が・・・ おきた



　 ”それは彼女が誘いを受けるのは 俺だけではないということ”



Aが前より他人との付き合いをするようになった



　俺は・・・ あの日何かしてしまったか？
　(確かに色々やらかした覚えはあるが)

　俺に付き合ってくれるようになったのは喜ばしい事だ！

　嬉しい事だ！

　だが・・・



　 他の奴にまで・・・ その領域を許さなくていい




他の隊士が彼女を誘う

彼女が他のものと出かける


　今ごろ誰かと笑っているのかと思うとおちつかない

　俺の知らないAを知るものがいるのかと気に入らない


　・・・これなら前の方がよかった


前ならば彼女は他の隊士と鍛錬することはあっても出かけるということはなく監視・・・
いや、見守りやすかった


俺は正直あせる

彼女に贈り物をしたり景色のいい場所に誘ったりと彼女の意識を自分にむけるよう試みるが
彼女は俺からの贈り物は受け取ってはくれないし(それは他の隊士の物もだが)
遠出となると鍛錬の時間もあるからと断られた

彼女らしいと思いつつ、俺はなおあせった


　他の隊士と同じでは君に・・・ 君を手に入れられない

　他と同じでは困るのだ

　もしも俺以外の誰かを君が見るようになってしまったらと・・・


　己の汚い部分がふつふつと沸き上がる


特にこの頃よくAになついているのが、最近鬼殺隊に入り御館様のはからいで
俺の継子となった「甘露寺蜜璃」という女性だ
(ちなみにAのことも継子として諦めてはいない)

甘露寺は俺達よりも一つ年下でAとも話があうらしい
表裏のない非常に素直な女性であることからAとも仲良くやっているようである

そして甘露寺がAによくなつくようになった理由を俺は良く知っている


　なにせ目の前で見ていた

　見せつけられた


　彼女の・・・ Aの天然タラシぶりをっ！！！


他の者まで無意識にたぶらかすのはやめてもらえないだろうか！？と
正直その時頭を抱えた





それは少し前、甘味屋へ他の柱達と共にでかけたさいに起こった

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