検索窓
今日:17 hit、昨日:32 hit、合計:269,502 hit

43 ページ43

彼の髪をなでながら、私はこれからどうしたものかと考えあぐねていた

自分の皿を洗い終え、自分の気持ちをおちつかせてようやく居間に戻ってみれば
あのイケメン柱様・・・

  −− 眠っておられた

未婚の男性が普通一人暮らしの未婚の女性の家で寝るか?
昼間はともかくもう今は夜だ


始めはすぐに彼を起こそうと思った

だが彼の寝顔を見ると、彼も日ごろの任務で疲れているのかもしれないと
片付けが終わるまではと一度は布団をかけて放置した

だが再び戻ってみても、彼はまだ眠っていた

さすがにそろそろ起きてもらわないとと体を揺り動かしたりしてみたが
この柱様・・・ 起きない

ペシペシと今度は彼の頬を軽く叩いてみる

頬をつねってみる

コショコショしてみる


 ・・・起きない


 泊らせるにしてもこのままここに柱である彼を寝かせたままでいいものか?


家には私以外の両親の布団もまだ残しているので布団で眠らせることはできるけれど
本当にそれでいいのだろうか?

さすがに彼は私を襲いはしないだろうが昼間の件もある


「・・・」


ふと、彼の髪をなでながら酒が入っているとはいえ
本当に彼は寝ているのだろうかと疑問に思った

相手は柱

いくらここに鬼がいないとはいえ、ここまで眠っていられるものか?



そう思うとちょっと悪戯心が働いた



本当に起きていないのならと 彼の耳元に静かに口を近づけてみる





  これで起きなければもう寝間に運ぶしかないなと口を開いた





  「杏寿郎さん」





!!!




びくっと彼の体が動いた気がした


 あれ? 今の反応は起きているのだろうか? それとも条件反射?


「杏寿郎さん。起きないともう寝間に運びますよ?
 隣に私が前使っていた布団がありますけど本当にいいんですか?

 結婚前の女子の家に結婚前の男が泊まっていいんですか?


 ・・・貴方の責任ですよ?

 私は悪くないですよ?

 ちゃんと断りましたよ?

 ・・・


  あとで”君はなんとふしだらな”とか言って怒るなよ?」



最後はもうため口

でも彼は起きない

目を閉じたままだ


「私は起こす努力をしました」ともう諦めることにした

正直明日は本部へ戻らないといけないので私も早く寝たい

彼の腕を首にかけ担ぎ上げた

ずるずると隣の部屋に運び、私が寝る予定だった布団に転がした


まずければ自分で夜中にでも起きて帰るだろうと私はもう知らないと・・・



え?危機感がない?

大丈夫だろ。相手炎柱だし

44→←42 狸寝入



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (103 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
328人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ソラノ(プロフ) - ・・・hit数がおかしい。6000? エラーかな? (2020年7月1日 17時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。煉獄さん良いですよね!!!! (2020年6月4日 20時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
marinesvictory1(プロフ) - 煉獄さん本当に大好きなので読んでて幸せです。゚(゚´ω`゚)゚。更新めっちゃ楽しみにしています!! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 読み返して気になったところは直していきます。すいません (2020年5月31日 18時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソラノ | 作成日時:2020年5月17日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。