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「炎柱様、炎柱様。そろそろ起きて頂けますか?」
ん・・・ むぅ
困ったような優し気な声に意識が浮上する
(もう少しこのままで)
そう思いながらも俺はバチッと目が覚めてしまう
いきなり目を見開いた俺に目の前の彼女の肩がびくっとはねた
「・・・」
「おはようございます炎柱様。そろそろ夕飯の買い出しに行きたいので
起きて頂いてもよろしいでしょうか?
まだ眠いようでしたら布団を引いておきますのでそこで眠って頂いても」
「っ!いや!起きる!」
俺は名残惜しいと思いながらも彼女の膝上から慌てて体を起こす
自分でも正直びっくりした
全くと言っていいほど警戒をせず、今、自分は
確実に無防備に眠っていた!
「・・・よもや」
彼女が不思議そうに自分を見る
己自身不覚だったと片手で顔を隠した
彼女に無防備な自分の寝顔を見られた事が意外と・・・
今更だが少々恥ずかしいと感じていた
太陽の傾きを見ると結構な時間寝かせてもらっていたことに気づく
彼女の休日を俺の昼寝に費やせてしまった
ここに来た理由もアレだが悪い気がして「申し訳ない」と彼女に謝った
だが −−
「ちゃんと普段からもお体をお休めください」 と・・・
困ったように彼女が笑う姿に不覚にも胸がときめく
”嫁にきてくれ!”
つい告白しそうになった
ここが君の故郷だからか?
だからそんな無防備な姿を俺にまで見せるのか?!
(できるなら鬼殺隊でも俺の前でだけ・・・)
俺がいつもと違う君に見惚れていると
「夕飯の買い出しに行きますが炎柱様は夕飯はどうされるのでしょうか?」と聞かれた
改めて聞かれると「ここで食べたい!」と言っていいものかと悩む
先ほどまで彼女に膝枕で迷惑をかけ
ここにやっかいになろうと思っていた気持ちは今はしぼんでいる
どうするかとしばし考え、今回はこのあたりでと・・・
「世話になっ「芋料理でよければ作ってみましょうか?」
っ!! 食させてもらおうっ!!!」
彼女の思いがけない提案に思いっきり答えてしまった
正直驚きだ!
本当に何があった!?
彼女が俺に(←重要)! 料理をふるまってくれるなど!!!!!
心の中でわっしょいわっしょい!と叫びまくる
実際叫ぶと「うるさい」と言われるのはわかっているので
そこは我慢しておいたが本当に・・・
どうしたんだ A?!
嬉しいがちょっと不安だぞ??!
(俺は寝てるとき何かしただろうか?)
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ソラノ(プロフ) - ・・・hit数がおかしい。6000? エラーかな? (2020年7月1日 17時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。煉獄さん良いですよね!!!! (2020年6月4日 20時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
marinesvictory1(プロフ) - 煉獄さん本当に大好きなので読んでて幸せです。゚(゚´ω`゚)゚。更新めっちゃ楽しみにしています!! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 読み返して気になったところは直していきます。すいません (2020年5月31日 18時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラノ | 作成日時:2020年5月17日 12時