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彼が何故寂しげに自分を見るのかわからず、一生懸命脳を動かす、整理する

彼の情報を振り返ってみた


彼は元炎柱様のご長男だ

小さい頃から厳しい鍛錬にたえ、一族の名に恥じない道を歩いてきた
だが幼くして母を亡くし、優しかった父は今は酒におぼれる毎日だとか・・・
指導も放棄され暴言を吐かれることもあると聞いたことがある

そして彼にはまだ弟がいる

彼の肩には色々な重荷があるのだろうと思った

私にはもう家族はいないが、家族が荒れていればそれはそれで悲しい
だが彼はそんな姿を微塵も鬼殺隊で見せたことがない
いつも笑い、周りを元気づけているというのが彼の印象だ

ただ私が前ふと彼の髪をなでた時、一瞬子供のような泣きだしそうな瞳をした
それに私は何故だかこの手を下げてはいけないと
長い間 彼の髪をなでていたのはつい先日の事



  彼も・・・ 一人の男だ。人間だ



  悩みがないはずなど・・・ 寂しくないはずなど・・・ ない



何度も自分が甘味屋に誘っているのに
いきなり他の人と甘味屋に行くと言われたら・・・


 はい、すいません。

 気分良くないですね(結論)




「甘味屋の事はすいません。私はまだまだ鍛錬不足なので
 隊にいる間はできるだけ鍛錬に時間を使いたいのです」


そう静かに告げると彼の目がうすく細まる
頬をなでる手が今度は髪に触れる


「・・・敬語「敬語はすいません!休日中でもあなたはやはり柱であり上司ですので!」
 ・・・」

彼の言葉を遮るようにキッパリと言いはなつ
(この点は譲れない。多分譲ってはいけない)

彼の眉がこれでもかというほどにさがった
しばらくして瞳を閉じ「そうだな」と、彼がポツリとつぶやいた


  寂しそうな声

  心底残念だというような気持ちが伝わってきた


・・・彼の大きな体が今は小さく見える



 彼は・・・ 欲しいのだろうか?




 なんでも話せるような”友人”が・・・




 同期はほとんどいなくなってしまった

 同期で話すのは今や私くらいなのかもしれない




私もなんだか寂しくなった



  彼も・・・ いつか・・・



胸がぎゅっと締め付けられる


  苦しい・・・ イヤダ・・・


私は気づくと彼の頬に両手を伸ばしていた

その頬にそっと触れてみる


彼が心底驚いたように自分を見つめた




 そういえば自分から触れるとか初めてだな・・・

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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ソラノ(プロフ) - ・・・hit数がおかしい。6000? エラーかな? (2020年7月1日 17時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。煉獄さん良いですよね!!!! (2020年6月4日 20時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
marinesvictory1(プロフ) - 煉獄さん本当に大好きなので読んでて幸せです。゚(゚´ω`゚)゚。更新めっちゃ楽しみにしています!! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 読み返して気になったところは直していきます。すいません (2020年5月31日 18時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラノ | 作成日時:2020年5月17日 12時

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