41（百視点） ページ41
男の中の前世の彼女の姿は もう死に顔ではない
光の中 笑う女の姿
”ちゃんと 責任取ってくださいね”
彼女は笑う
男の中で
もう死に顔ではない
−− もう・・・ 探すこともない
「お互い 責任はとらんとな」
そう言って いつものように髪をかき上げてつぶやくと 腕の中にいる無防備なAは
「責任？」と俺を不思議そうに見上げ、首を傾けた
前世のお前と ”お前”が 俺を再びここにいさせてくれた
最後に お前が俺にくれた ”祝福の言葉”
お前の声が 俺をまたここに導いてくれた
お前の頬に そっと手を置く
不思議そうにしているお前に ニッコリとほほ笑んだ
もう 逃がしてなど やるものか −−−
約束の契りとばかりに お前の唇にそっと キスをおとした
永遠にお前は 俺のもの −−−
俺も永遠に お前だけのもの −−−
唇から離れると お前はまだ きょとんとしていた
しかし その顔が みるみると赤くなる
ああ・・・ こんな顔は久しぶりに見る
いつもは感触が薄いせいか 俺の事を睨んできていたのに
くっくと笑ってやると お前は怒ったようにぽかぽかと俺の胸を叩いてきた
ああ・・・ 俺のというか ”俺の生まれ変わりの体”だったな
「っ！」
「！」
急に 脳に痛みが走る
そして頭の中に 声が響いた
”いつまで俺の体で 好き勝手やっていやがる！？ さっさと俺の体を返せ！！
俺のAに手を出すな！！”
「百？」
「・・・ああ、なんでもない。 この体の持ち主が わーわー言っているだけだ」
「っ！？ お、がたさん！！！ 尾形さんは大丈夫なの 百！？
尾形さんに 何かして・・・ないよね！！？」
さっきまで俺の心配をして わんわん泣いていたくせに すぐに他の男の心配か？
と 俺はちょっと頬を引きつらせた
そのままニッコリとAに向かって 再び笑う
まだ何かいいたそうだったAの唇を 無理やりまたふさいでやった
今度は強引に。むさぼるようにキスをする
なにせ お前と直接こうしたくて どれだけこの時を待ったと思ってやがる？？？
もう少し堪能させろ！！
もっとAに触れていたいが 波長が合うとはいえ
長い時間この体に 踏みとどまってはいられないらしい
意識のなかったはずの”ヤツ”の意識がはっきりしだす
しかしその前に 聞きなれた声が近づいてきた
「クソ尾形ーーーっ！！」
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ソラノ(プロフ) - 有難うございます。アニメ3期もはじまったのでこっちも書かねばと思いながら停滞していてすいません。 (2020年10月16日 22時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
イロナシ - もう、ソラノ様が書くお話めっちゃ好きです！更新を楽しみにお待ちします！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: c1ed0d601a (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 走り書きなのでまた色々書き直すかもですが、とりあえず「日常1」終わりで、「日常2」をまた書こうと思っています。それこそ本当に小ネタというか勉強見てもらうとか、学校とか修学旅行とか、なんか思いつくままに！！！ (2020年2月22日 1時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - もうすぐで50！とりあえずこの話はこれで終わって本当に日常編を書こうと思う。尾形さんに勉強見てもらうとか、修学旅行とか買い物とか色々書きたい (2020年2月2日 11時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - うん、しばらく書いていなかった分 一気にＵＰしました。でも本当に一気に書いたので所々また書き直すかも・・・です。すいません (2020年1月18日 16時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年11月4日 21時
