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明日子さん達に出会って ひどく懐かしい気分になって 嬉しかった
それは前世の自分が少し 残っていたのかもしれないと今では思う
だけど私には 前世の記憶が彼女たちのようにない
だからか少し 彼女たちとは ちょっとした距離も感じていた
一緒にいるのは楽しかった
一緒にいると 嬉しかった
だけどそれは 「前世の私がいたから 今 この状況ができている」
そう思うと 少しだけ寂しくもなった
”私”ではない
”前世の自分”
だけど私に前世の記憶は ほとんどない
彼女たちのように記憶があったならば こんなこと思わずに済んだのかもしれない
前世は前世として 明日子さん達とこれから「私」として 仲良くなれたらとも
思っていたけれど、 どうしても時々彼らが懐かしそうに自分を見つめる目線が・・・
苦手だった
−−「私」じゃない「誰か」を見ている気がして・・・ 寂しかった
だけど 私はその思いに蓋をした
気づかなければいい話だと・・・
やっと”自分”を受け入れてくれるかもしれない人たちと 出会えたのだ
その存在を 失いたくない
蓋をして 蓋をして
百の事も 全て蓋をして
”たとえ 彼らが前世の「私」を見ていようと それに蓋をすれば”
生きて・・・ いられる気がした
だけど 百は・・・
”私を今、 殺そうとしている”
「百は・・・ ”私”じゃない・・・ ”彼女”に傍にいてほしいんでしょう？」
彼の方へ目を向けた
目には涙があふれて 彼の顔がよく見えなかったけれど
百は今・・・ どんな顔をしているんだろう？
彼は応えない
それが なんだか笑えて来た
”やっぱり そうなんだ”
そう思ったら 非常に色々馬鹿らしくなってきた
手の中の器に目線をうつす
これを飲み干したらどうなるのか・・・ なんとなく想像はついていた
「私が死んでも 彼女は帰ってこないのに」
これは最期の負け惜しみ
「バカみたい・・・ ”私”は”彼女”じゃない」
( −−−「私」を・・・ 見てくれてるんだと勝手に思ってた)
(バカなのは私だ)
私は 前世の彼女に・・・
なれはしない
そして私は 「前世の彼女」には・・・ 勝てないんだ
ゆっくりと器を口元へ持って行く
器のふちが口元に触れたとき、”死”を前にした
私の脳裏にある情景が蘇った
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ソラノ(プロフ) - 有難うございます。アニメ3期もはじまったのでこっちも書かねばと思いながら停滞していてすいません。 (2020年10月16日 22時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
イロナシ - もう、ソラノ様が書くお話めっちゃ好きです！更新を楽しみにお待ちします！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: c1ed0d601a (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 走り書きなのでまた色々書き直すかもですが、とりあえず「日常1」終わりで、「日常2」をまた書こうと思っています。それこそ本当に小ネタというか勉強見てもらうとか、学校とか修学旅行とか、なんか思いつくままに！！！ (2020年2月22日 1時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - もうすぐで50！とりあえずこの話はこれで終わって本当に日常編を書こうと思う。尾形さんに勉強見てもらうとか、修学旅行とか買い物とか色々書きたい (2020年2月2日 11時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - うん、しばらく書いていなかった分 一気にＵＰしました。でも本当に一気に書いたので所々また書き直すかも・・・です。すいません (2020年1月18日 16時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年11月4日 21時
