25 雪道 ページ25
あの後 私は百に手を引っ張られて「こっちだ」と雪道を少し歩いた
慣れていない雪道に足を取られ、移動には かなり苦労をした
私がこけそうになると外套の中から ぎゅっと腰を引き寄せてくれる百
歩きにくいだろうと私が外套の外に出ようとすると「風邪をひくだろう」と
逆に外套の中にひっぱられた
そういえば 百はひどく私に過保護だったことを思い出す(今更だけど)
握られた手からは やっぱり百の体温を感じなかった
「もう少しだ」と言って私を元気づけてくれる百
百はいまだに私を「初めて会った娘」扱いをしてきて
なんで？という目で見つめてやると「そういう設定なんだ、感じろ」という目を返された
(・・・面倒くさい)
百の考えていることはよくわからないが、百はどうやら私達の関係をはじめから
始めたいようで、だけど私にとって「百は百」であり、今更 はじめからなんて
考えられないし 無意味なことだと考える
そして私は早く現実世界に戻りたいなと 思考を変える
現実世界に戻れば こんな寂しい気持ちもなくなるはずだ
百に体温がない事や霊なのは 今に始まったことではないじゃないか
それに正直あっちが今 どうなってるのか心配である
(主に尾形さんが)
さっきから頬とか引っ張ってみるけれど起きれる気配もなく
どうなってるの？といつもと違う感覚に 脳を悩ます
夢？ とは また違う
やっぱりこれは 何か魂が別世界に呼ばれたみたいな感じなのだろうか・・・？
そんな私を 百がじっと見ていたことに 私はまだ気づかない
さて・・・ そして私は今、 「どこ」にいるのでしょうか？
まだ山の中？
雪道？
正解は・・・
「ここは俺が育った ばあちゃんの家だ」
です
あの場所から数キロ歩いた場所にポツンとあったその家は 木々の匂いがし
入った途端 コンクリートとは違う 何か懐かしさのようなものを肌に感じた
百は家に入ると私からすっと離れる
(寂しいと思うのなんて 気のせいだ)
百は火鉢に火をつけて 部屋を暖めだしてくれた
正直下着が びちょびちょで気持ち悪い
火鉢の傍で暖をとりながら モゾモゾする
それに気づいた百が何やら 奥の部屋へと移動した
しばらくして女性ものの着物を持ってきてくれた
「・・・着ろ」
「どうやって？」
「・・・」
「・・・」
「・・っち」
舌打ちすんな。 着物なんて一人で着たことないわ！
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ソラノ(プロフ) - 有難うございます。アニメ3期もはじまったのでこっちも書かねばと思いながら停滞していてすいません。 (2020年10月16日 22時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
イロナシ - もう、ソラノ様が書くお話めっちゃ好きです！更新を楽しみにお待ちします！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: c1ed0d601a (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 走り書きなのでまた色々書き直すかもですが、とりあえず「日常1」終わりで、「日常2」をまた書こうと思っています。それこそ本当に小ネタというか勉強見てもらうとか、学校とか修学旅行とか、なんか思いつくままに！！！ (2020年2月22日 1時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - もうすぐで50！とりあえずこの話はこれで終わって本当に日常編を書こうと思う。尾形さんに勉強見てもらうとか、修学旅行とか買い物とか色々書きたい (2020年2月2日 11時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - うん、しばらく書いていなかった分 一気にＵＰしました。でも本当に一気に書いたので所々また書き直すかも・・・です。すいません (2020年1月18日 16時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年11月4日 21時
