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私は むすっとふくれ、 ぼすっと百に思いっきり抱き着いてやった
いつもなら やらない
でも今は それ以上に寒いのである
そのまま外套の中に無理やり もぐりこんでやり、百の腰に抱き着いてやる
そして
(・・・あれ？)
違和感を・・・ 感じた
ぎゅううっと百の腰をより 抱きしめた
そして その違和感の正体を突き止める
体温が・・・ 感じない
その時 自分は尾形さんにここ2.3日 抱きしめられて、 感覚が麻痺していたことに気づく
百は・・・
”生きてはいないのだ”
当然 心臓の音も 聞こえない
「・・・・」
そっと 外から百の手が私の背に回る
愛しそうに 抱え込まれ、その腕はとても 優しげだった
・・・冷たい・・・ 体温を感じない
何故だろう・・・ おかしい・・・
何故か胸の奥が熱くなった
(どうして 今更・・・？)
感じることのない 百の体温
それは自分の中で 当たり前のはずだったのに、何故か、今
私は戸惑いを感じている
ああ・・・ きっと これは今 百に触れれている感触があるからで
だから 体温を感じないのに違和感を感じているだけで
こんなにリアルに触れている感触など 普段はなくて・・・
普段の夢では こんなにリアルに感じることのなかった百の骨格までもが
今はわかるのに 百の体温だけが感じられない
「俺が・・・ 怖いか？」
自分を見下ろす百の声が とても寂しげに聞こえてきた
ぎゅうっと抱きしめてくる腕の力が強くなった
今更だ・・・ そんなこと
いつからずっと 貴方といると思ってる？
「バカじゃないの？」
そう言って いつものように強がりを言った
もちろん 怖い事だってある
時々枕もとでじっと自分を見られていたら 怖いと思うのも当然でしょう？
再び百の胸に顔をうずめてやった
ぎゅうっと 苦しいくらいに抱きしめる腕に 力を入れてやった
ああ・・・ 心臓の音が・・・ やっぱり感じない
その時にふと感じた
百はいつも・・・ こんな気持ちだったのだろうか？
”相手とは違うという 寂しさ”
でもきっと 百が感じているソレは 私の今のソレとは比べ物にならないのだろう
「ここから また始めようとしてるってのに・・・
お前は本当に 思い通りにならない女だ」
そんな言葉が百から聞こえた
(なんで・・・ 始めからなの・・・？？？)
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ソラノ(プロフ) - 有難うございます。アニメ3期もはじまったのでこっちも書かねばと思いながら停滞していてすいません。 (2020年10月16日 22時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
イロナシ - もう、ソラノ様が書くお話めっちゃ好きです！更新を楽しみにお待ちします！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: c1ed0d601a (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 走り書きなのでまた色々書き直すかもですが、とりあえず「日常1」終わりで、「日常2」をまた書こうと思っています。それこそ本当に小ネタというか勉強見てもらうとか、学校とか修学旅行とか、なんか思いつくままに！！！ (2020年2月22日 1時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - もうすぐで50！とりあえずこの話はこれで終わって本当に日常編を書こうと思う。尾形さんに勉強見てもらうとか、修学旅行とか買い物とか色々書きたい (2020年2月2日 11時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - うん、しばらく書いていなかった分 一気にＵＰしました。でも本当に一気に書いたので所々また書き直すかも・・・です。すいません (2020年1月18日 16時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年11月4日 21時
