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暗がりでお前の髪に触れる
お前がびくりと肩を震わせる
扉を何度も開けようとするお前の耳元で お前の名前を何度も呼ぶ
結果、声は届きはしなかったが 俺の吐息が耳に触れたようだった
お前を背後から抱き包むように覆うと、お前の存在を腕の中に感じられた
嬉しくてお前の頬に何度もすりついた
悲しいことに お前が俺に恐怖すればするほど、俺はお前を感じられた
おびえさせるつもりはなかったのだが お前がその場に泣き崩れる
子供の泣き声が倉庫に響いた
・・・少しだけ・・・ なんだろうか この気持ちは・・・
俺はお前におびえられたいわけじゃない
”笑ってほしい”
俺を・・・ ”俺だけを頼りにしてほしい”
昔のように頭をなでてやる
しかし より泣くお前に俺は戸惑う
倉庫の扉を開けて光を入れてやると、お前は倉庫を出ていった
一人暗闇においていかれた俺の心に 再び闇が広がった
”早く こっち側へ お前もこい”
そう強く願うようになっていった
お前の名を呼ぶ俺の声は お前の耳に届かない −−−
そして俺は 今度はお前の周りの人間にも ちょっかいを出すようになった
最近 お前は俺を無視し、周りの人間と仲良くなるように努めていた
普通の子供、普通の生活
−− だが そこに ”俺はいない”
気にいらないと思った
お前に近づく子供も お前の事を見るやつらも ”全て”
”俺はお前に触れれないのに 周りの奴らは簡単にお前に触れていく”
俺の負の感情は 周りへと広がっていく
お前が ようやく俺に話しかけてくれた時 俺の感情は再び喜びにかわる
たとえ お前のソレが怒りでも もう俺には関係なかった
ああ・・・ ようやく ”俺”を見てくれた
また”俺”に話しかけてくれた
A・・・ A・・・
”お前は 俺のものだ”
「消えて 消えて」と膝を抱え 泣くお前の姿を何度も見るようになる
だが
”お前には 俺だけがいればいい”
泣くお前の頭に手を添える
だが かすかなお前の髪の感触を感じるだけで 直接触れることはできなかった
苦々しいと 再び俺の心は闇に沈む −−−
”ドウスレバ オ前ニ 触レレル？”
そんなことばかり 俺は考えるようになる
かすかにではない 確実に・・・
現実に肉体と肉体として お前に触れるためには どうすればいい・・・？
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ソラノ(プロフ) - とりあえず 11月から 日常編？のような感じでかけたら幸いです (2019年10月31日 2時) (
レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» いえいえ、前作の人魚のお話から読んできましたがとても楽しみに見させて貰ってます(*´▽｀*)お体に無理の無いようにお過ごしくださいね！ (2019年10月25日 2時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - Σ は、反応があった！！！ 有難うございます！！！ とりあえず出会い編はそろそろ終わらせて 前世へ主人公の意識が飛ぶ話とか、同棲してからの話しとかそろそろ展開変えたないなぁ〜とか思ってます！ 有難うございます！！！ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» 楽しみに読んでますよ(*´∇｀) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - （あ、ちなみにツイッター ネームは 「ソラ」です。すいません） (2019年6月25日 0時) (レス) id: 88162d403a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年4月8日 4時
