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冷たい大量の水におぼれそうになった
「っ！ やめてくだっ、 冷たっ！ 苦し・・・っ！！」
必死に抗議しても 私の頭から彼の手は離れそうにない
暴れても男の人の力に かなうわけがなく
”このままだと殺されるっ！？”と 少し大げさだったかもしれないが
私はその時 気が付いたら彼の手に爪を立てていた
真っ赤な血が滴った
「っ！ はぁ はぁ はぁっ！！」
彼の腕からやっと解放され その場に膝をつく
ボタボタと水が頭から胸へ、腹へ、下へと流れ、身震いする
彼の手に爪を立てた瞬間、彼の腕から力が一瞬抜けた風だった
その瞬間を逃さず私は彼の腕を振り払った
「はぁ はぁ はぁ」
必死に息を整える
心臓の鼓動が早い
「・・・すまない」
しばらくして ボソリと上から声が落ちてくる
私は キッと彼を睨みつける勢いで見上げた
「っ」
さきほど彼につかまれていた右腕が 床について痛んだ
思わず左手で押さえると 彼の腕が伸びてくる
振り払いたい衝動にかられたが 今度はゆっくりと彼の腕が
怖いものでも触るように おずおずと私の腕に触れようとして・・・
止まる
「・・・すまない」
再び 謝られた
そして 気づく
彼も ”動揺”していることに
「・・・尾、形、さん？」
彼の瞳は 左右に揺れ、自分でもどうしてあんなことをしたのかというように
髪をかき上げ 何度も何度も 謝ってきた
「違う・・ 違う・・・ 俺は・・・」
びしょ濡れの私にようやく気付くと、彼は慌ててバスタオルを横の引き出しから
取り出し、私を包むようにして ふき出した
「すまない、すまない・・・すまない」
壊れ物でも扱うように 恐々と抱きしめられる
腕には つかまれたアザがくっきりと残っていた
私に抱き着く尾形さんは 誰が見てもわかるほどに 震えていた
「・・・すまない
いかないで・・・
すまない・・・
行くな・・・
俺を・・・
オイテイカナイデ」
・・・・・・
洗面所に 男の人の悲し気な・・・寂しげな声が響く
その姿は母親を欲する子供のようにも見えた
先ほどまで すっごく自分は怒っていたはずなのに 何故かその気持ちが冷めていく
ふるえる彼を抱きしめたい気持ちにさえ 狩られてくる
ナゼ？ ドウシテ？
この人は 今 私にひどい事をしたところだぞ？
彼が少し私から離れる
ゆっくりと・・・ 彼の手が再び私の右腕に触れた
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ソラノ(プロフ) - とりあえず 11月から 日常編？のような感じでかけたら幸いです (2019年10月31日 2時) (
レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» いえいえ、前作の人魚のお話から読んできましたがとても楽しみに見させて貰ってます(*´▽｀*)お体に無理の無いようにお過ごしくださいね！ (2019年10月25日 2時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - Σ は、反応があった！！！ 有難うございます！！！ とりあえず出会い編はそろそろ終わらせて 前世へ主人公の意識が飛ぶ話とか、同棲してからの話しとかそろそろ展開変えたないなぁ〜とか思ってます！ 有難うございます！！！ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» 楽しみに読んでますよ(*´∇｀) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - （あ、ちなみにツイッター ネームは 「ソラ」です。すいません） (2019年6月25日 0時) (レス) id: 88162d403a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年4月8日 4時
