37 ページ37
「え？ 幽霊？ 幽霊なの 尾形ちゃん？ でもこっちで倒れてる尾形ちゃんは何？」
坊主の人は白石と呼ばれていた
私のお腹にはまだ明日子・・・さんが 泣きついている
そして じっと私の後ろを睨んでいる 顔に傷のある男の人・・・
！
ふわりと首に腕がまわるような感触がした
百が必死に許しを請うように スリスリと私の頬にすりつくように甘えてくる
無視をしていると グリグリと猫のように頭を押し付けてきた
・・・まぁ 霊なので 痛くもないんだが
そんな現状を 彼らにじっと見つめられていた
そして白石さんに
「あ・・・うん・・・ なんかわかった」 と 頬を引きつらせながら 告げられる
・・・え？
え？ え？ ・・・何が？？？(これで何がわかったと？)
私が驚いていたら 顔に傷のある男性が
「なんか・・・ その格好の尾形見てると 数発殴りたくなるな」と ボソリとつぶやかれた
目つきもかなり悪くなっていた
百と前、何があったの？ と 思うが 初対面の人に聞いていいものか迷う
・・・ん？ 初対面？？？
(あれ？)
ふと、私の中に違和感が残る
何故だか彼らを見て 初対面という気がしていないのだ
腰に縋りつく 彼女もそうだ
ここにいる人 皆・・・
”私の夢の中に出てきた人たちだ”
恰好や雰囲気は夢の中の彼らと違うが 何やら親近感のようなものがある
でも・・・
あれって ただの夢じゃ・・・
「A」
「！」
「やっと見つけた！ もう離れないぞ A！！ 今度は私がお前を 守るからな！」
腰に抱き着いていた女の子が 鼻水をたらしながら 私の顔を見上げていた
そして 膝をついていた彼女が立ち上がる
立つと彼女は私より少し身長が 低いくらいだった
顔が近い・・・ 可愛い・・・ もてるだろうな この子
(綺麗な青い瞳・・・ 海？ 空みたい・・・)
彼女のその綺麗な瞳に 吸い込まれそうになった
「A」
「！！」
今度は 尾形さんに名前を呼ばれた
見ると 彼は頭がクラクラするのか額を抑え、そして胸も抑えていた
・・・ん？ なんだか くるし・・ そう？
彼の腕がこちらに伸びてくる
明日子さんに「どけ」という
彼女はその言葉を拒否した
尾形さんの顔色が ますます悪くなっていく
・・・あれ？ なんだか 尾形さん・・・
具合が悪そう？？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラノ(プロフ) - とりあえず 11月から 日常編？のような感じでかけたら幸いです (2019年10月31日 2時) (
レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» いえいえ、前作の人魚のお話から読んできましたがとても楽しみに見させて貰ってます(*´▽｀*)お体に無理の無いようにお過ごしくださいね！ (2019年10月25日 2時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - Σ は、反応があった！！！ 有難うございます！！！ とりあえず出会い編はそろそろ終わらせて 前世へ主人公の意識が飛ぶ話とか、同棲してからの話しとかそろそろ展開変えたないなぁ〜とか思ってます！ 有難うございます！！！ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 0026594e4c (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - ソラノさん» 楽しみに読んでますよ(*´∇｀) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - （あ、ちなみにツイッター ネームは 「ソラ」です。すいません） (2019年6月25日 0時) (レス) id: 88162d403a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラノ | 作成日時：2019年4月8日 4時
