↑ （6） ページ23
「そろそろ休んだらどうだ？」という尾形さんの声に 我に返る
つい集中してしまったが 思えば結構時間がたつ
「そうですね」と伸びをした
そしてじっと・・・ 横にいる人魚を見た
・・・やっぱり 帰らないのか この人魚？
「っふ。なんだ A？ 抱いてほし「帰らないんですか？」
絶対 帰らん」
即座に真顔で答えられた
まだ外は雪が降っているようで、草鞋を編むのを手伝ってもらったのに
このまま帰すのも ちょっと気が引けてしまう
仕方がないと押し入れから父の布団を出した
それを既に引いてある布団から 火鉢を挟む形で向い側に引く
「じゃぁ 朝には帰って下さいね」と「大八車があるから帰れるでしょう？」と
私は既に引いてあった布団に顔ごと もぐりこむ
自分でも疲れているなと実感して 早く眠りたかった
しかし すぐに自分のいる布団に入ろうとしてくる他の気配に邪魔される
「・・・・」
「いつも言ってますが 狭いです。無理です。 一人で寝たいです
そっちに尾形さんの引いたでしょう？」
「遠い」
「こんなもんです」
今更だが 恋人でもない男性を泊めるだけでも問題なんですよ？と言いたくなる
しばらく交戦していたが、やっと尾形さんが向こうの布団へと移動してくれた
勝った！！
そう思い 布団の中でやっと眠れると思った
しかし・・・
ん？
すぐ隣にまた彼がやってきた。何かをドサリと置く音がした
まさかと思い布団から顔を出すと 目の前に尾形さんの顔
布団ごと 抱きしめられた
上布団ごとズリズリとこちらへと移動してくる
「お前の布団には湯たんぽが入っていて暖かいだろう？ 俺にもお前のぬくもりをくれ」
そう言って顔を出した布団の隙間から 結局強引に 布団の中に入ってきた
上布団は二重になって暖かいが、ちょっと重い
さらに尾形さんに抱きしめられて さらに重い
「離れてください」と押しのけようとするが 嫌だというようにスリついてこられる
絶対離れてやるものかモードだ
こうなった尾形さんを引きはがすのは かなりの気力と体力がいる
眠気も有り、呆れもあり、すぐに抵抗する気がなえた
「・・・変なことしたら 朝には強制的に出ていってもらいますからね」
そう言ってもういいやと目をつぶる
抱きしめられる体温にか もう眠くて仕方がない
「変なことってのは？」
そう言って彼が楽しそうに笑った気がしたが それにつきあう気力もない
・・・眠い
額にキスされた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラノ(プロフ) - 正月ゲームは色々既に書き直したい感じですが、書き直すと長くなるのでとりあえず短めにまとめ・・・色々マスの内容によって夢主との反応とか尾形の行動とか書きたかったけれど「あ、これ短編で終わんねぇわ」と強制終了。すいません (2020年4月1日 23時) (
レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ちょっと書き直しただけでまだＵＰしてません。ちょっと今多忙中です。すいません (2020年3月29日 23時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 遅ればせながら 新年ネタ追加しました。人魚ネタのクリスマス2年目とか色々考えていたのですが高校生夢主の元旦ネタになりました。ゆっくり気ままに更新しているですが今年もよろしくお願いいたします (2020年1月9日 17時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 風邪ネタ 5（オマケ）は書く気なかったですが、あまりに尾形が「不憫？？？」とか思い書きました（汗）。夢主風邪バージョンも書こうか迷う所ですが・・・ う〜ん？？？ バレンタインネタ行こうかなぁ・・・ (2019年2月3日 6時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ノリで思いついたもの描きまくってるが 大丈夫ですかねと時々振り返る・・・ ノリはいつものことかと諦める (2019年2月1日 14時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月26日 9時
