七十二 ページ23
診療所からついてきていたのだろうか？
診療所であった彼は ずっと傍にいてほしいと私の手を放さなかった
久しぶりも有り、また彼は病気なのか 少し弱弱しい・・・
病気のせいで 成長が他の子より遅いとか・・・？
彼は言った
「人魚と一緒？」と・・・
私は答えれずにいた
見られていた？ 知られている？
それとも かまかけ？？？
答えられずにいると 彼はその話題にはもう触れてこなかった
かわりに 曽祖父の・・・ 死の真相を話してくれた
「俺が・・・ 怖いか？」
彼の言葉はどれも単調で、まるで感情がないかのようで 私は固まる
だが彼の私の手をつかむ腕が かすかにふるえているのに気づいていた
暗く黒い瞳はまっすぐに私を見据え 私はどうしたらいいかわからない
5年前 彼はある事情で そこにいたという
そして元居た場所に戻るためには 私の曽祖父を・・・
殺す必要があったのだと −−−
”自分が生きるために 曽祖父を殺したと言われた”
「お前の親族とは思わなかった。 でも知っても俺は殺した・・・
あいつもそれを望んでいた」
「あいつは長く行き過ぎる と 悩んでいた」
その言葉に・・・ まっすぐ見据えてくる瞳に嘘はないと 胸が痛む
確かに曽祖父は人のわりに長命だった
それゆえにあの村の人たちから気味悪がられ、私たち一家も村から村はじきまがいの
行為を一部受けていた
「・・・・・」
でも・・・ 会った曽祖父は私に優しかった
祖母の葬式で初めて出会っただけの人だった
私を見ると 優しく・・・ 頭をなでてくれたのを覚えている
その瞳が子供ながらに 悲しげだったのも記憶している
曽祖父は私に曾祖母の墓の場所を教えてくれ 一度一緒に参った
それから私は村にいる間 朝早くお墓に花を届けるのが日課になっていた
その後で いつもこの子に会いにいっていたのだ
「・・・わ・・・ たし・・・」
わからない・・・
彼が曽祖父を・・・ 殺さなければいけなかった理由とか・・・
でも・・・ 「自分が生きるために必要だった」といわれたら・・・
私は彼を・・・ 責めきれる・・・？？？
結局答えが出ないまま 私は彼と一緒にいた
彼はベッドに眠りながらも 私の手を放さなかった
彼のそばで 彼の寝顔を見ながら 何故か・・・
尾形さんの顔が浮かんだ
七十三→←七十一 ※多少エロ有（18禁ではない・・・はずだ！）
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ソラノ(プロフ) - ちょっと気になるところ修正していきます (2019年1月20日 18時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - とりあえず 少しずづ進展していってほしいので、そろそろＲ18専用Ｐも作るか、皆様の想像におまかせして書かずにいくかでちょっと考え中です (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 94話の後はちょっとＲ18なのか（いれないけど）なんか行為的なもの少し入れようかと思うので、それは他Ｐで書こうと思います。いつになるかは不明。このまま書かないかも？もあります。う〜ん・かかずに想像にお任せがいいのかな？このＰの95からは普通に戻します (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 考えた。別Ｐに「その話の間」ということで Ｒ18かな？という きわどいかな？と思うのを そっちにまとめようかと思います。Ｒ18かも わからないので (2019年1月16日 6時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - おあずけくらいまくればいいと思って書いてます。すいません (2019年1月16日 6時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年1月4日 3時
