六十二 ページ12
私は この人が・・・ 好きなんだろうか？
胸にもたれスヤスヤと眠る彼を見る
子供のようにその表情はあどけない
何度も泣かされた。 何度も襲われた
何度怒っても彼は家に来た
何度も何度も何度も
なのに・・・
「・・・・」
白石さん達がようやくこちらに気づき 無防備に眠る尾形さんの姿にビックリする
「うわぁ・・・ ありえない」
「何だ この警戒心のなさ」
「尾形は本当に Aが好きだなぁ〜。 A お母さんみたいだぞ」
−−−お母さん
他人に言われるとちょっと頬が引きつる
尾形さんは私を「母親」にしたいわけではないはずだが、どちらかというと
甘え方が子供のそれに似ていると今までも何度か思った
「仲直りできたみたいだな」
そう言ってアシリパさんが笑う
私は 「どうなのかな？」と ちょっと複雑だ
だって 今まで「迷惑な人魚」もしくは「家に押し掛けてきた 大きなペット」
くらいにしか尾形さんの事は見ていないはずだったのだ
そのうち飽きて どこかへ行くんだろうと彼の想いを本気にせずにいた
だが・・・ 尾形さんの気持ちは本気だった
この先私は彼の思いを どう受け止めて接すればいいのだろう？
彼がいなくなるのは寂しい・・・
でも・・・
それは ”恋愛感情”？？？
好き・・・？ なのかな？？？ とか思い始めると やっぱりちょっと恥ずかしい
好きとかいう感情がまだよくわからない
正直な所 5年前の少年のことさえ 初恋なのかすら微妙だ
でも彼と5年後という約束をした事は忘れられず・・・
う〜ん？？？
尾形さんを再び見る
やっぱりなにか・・・ こうやって見ると あの子と似てなくも・・・ ない
5年前会った少年は こんなふうに甘えてくることなんてなかったから
今まで面影が重なるなんてことはなかったが、一度重なると・・・ うん
彼が成長したらこんな感じかもと感じる
5年前の少年には 曽祖父の事で聞きたいことがあった
彼が消え、その後 曽祖母の墓前で 曽祖父の死体が見つかった件だ
消える前の少年の体は 血だらけだった
あどけなく眠る尾形さんを見つめる
彼の髪を再びゆっくりなでて・・・
さきほどの・・・彼の黒く濁った狂気的な瞳を思い出す
「・・・殺して・・・ ないよね？」
それは願いにも似て・・・ だが・・・
真実は残酷なものだと知っている −−−
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ソラノ(プロフ) - ちょっと気になるところ修正していきます (2019年1月20日 18時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - とりあえず 少しずづ進展していってほしいので、そろそろＲ18専用Ｐも作るか、皆様の想像におまかせして書かずにいくかでちょっと考え中です (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 94話の後はちょっとＲ18なのか（いれないけど）なんか行為的なもの少し入れようかと思うので、それは他Ｐで書こうと思います。いつになるかは不明。このまま書かないかも？もあります。う〜ん・かかずに想像にお任せがいいのかな？このＰの95からは普通に戻します (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 考えた。別Ｐに「その話の間」ということで Ｒ18かな？という きわどいかな？と思うのを そっちにまとめようかと思います。Ｒ18かも わからないので (2019年1月16日 6時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - おあずけくらいまくればいいと思って書いてます。すいません (2019年1月16日 6時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年1月4日 3時
