まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

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彼女を知らぬものは ただただ彼女を”平凡”だという

何故 ”あんな子が？”と疑問に思う


だが一部の者にはわかっている



　 ”彼女も柱と同じく「異質」なのだと”



(まずなんだかんだとあの柱の鍛錬についていっている時点で次元が違う)





ただ彼女の平凡そうな姿が感覚を狂わせる


俺達と同じく悩み、考え、落ち込む姿が


彼女の誰にでも平等に接してくれる姿に 俺達が勘違いしてしまうだけ・・・






後日、先日木陰でAのことを悪く言っていたあの女達が
顔を真っ青にして人気のない道から逃げるように走っていくのが見えた


　(ああ・・・とうとう)


そして見た

別に見たかったわけじゃないが目に入った



　その先に炎柱様が まるで”ゴミ”でも見るかのように彼女らを見ていたのを・・・





　「ああ・・・ またAに ”綺麗にしてもらおう”」





そう言って彼は汚れてもいない服を何度もはたく

その表情はいつものどこを見ているのかわからない笑顔

だがその笑顔が より俺には恐怖だった



おそらく炎柱様はさっきの彼女らに抱き着かれたのかもしれない

彼女らの胸元は少々開いていたから また今度も”色仕掛け”だろう


炎柱様は俺など今はどうでもいいのか
Aのことしか考えていないのか(おそらくこれ)
すぐさまどこかへ消える

Aの元へだとすぐにわかった


おそらく彼女に抱き着いて、今あったことを消し去りたいのだろう




彼と目があわなくてよかったとほっと息をつく

そのまま歩いていたら先ほどの女性達がいた

「何よ何よ何よ！」そう言って発狂している


正直その姿は醜かった

確かに風貌は美人だし可愛いはずなのだが、彼女らの姿は非常に滑稽に見える


　こいつらはここに男あさりにでも来たのか？


　鬼を相手にしている以上、生活の中に”色”や”別のもの”を求めるのはかまわない


　”自分の身の丈”にあっているものならば



そこに運悪くAが通りかかった
彼女らの荒れた空気に「何かあったのだろうか？」と首を傾けていた

そして彼女らがAに気づき、こともあろうにAに何かいってやろうと
近づいて行った


　(あ、やばい・・・(いろんな意味で))



「ちょっとあんた！ いったい・・・ っっっ！！」



瞬時に彼女らへ向けられた”殺気”に、彼女らの体がその場に固まる

凍り付いたように指先すら動かせなくなる


顔は青ざめ、ただただ一点のみを見つめていた



　”炎柱”

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