まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

12（煉獄視点） ページ17

「・・・・」




目が覚めると




　 俺の意識は大人の自分に戻っていた




昨日あったことを思い出す






　穴があったら入りたい 穴があったら入りたい

　穴があったら入りたい！！！




　だが





「すや〜・・・」


「・・・」




　 今はAの中に入りたい！！(意味深(失言))




目の前に愛しいAの寝顔があった
これでもかというほどに無防備である！

結婚前の女性がと怒る前に、彼女の寝顔をガン見する
まばたきなど不要とばかりに じっと彼女の愛しい寝顔を目に焼き付ける！！


　ぐ・・・ カメラが欲しいな！


これほど無防備なAを拝めるのも昨日自分が小さな子供に戻ったおかげだなと
心の中でガッツポーズなどとる

珍しく胡蝶の薬に感謝した



　襲いたい 襲いたい オカしたい(自重？)


　しかし・・・




　これは ”一体 どういうことだろうか？”




俺は自分の手のひらを見た


記憶は戻った

脳は大人の俺に戻っている


だが・・・


　 手が小さい



よくよく自分の体を見ると、まだ己の体は子供のままのようだった

「・・・よもや」

思わずぽそりとつぶやく


　うむ・・・ これは胡蝶に一度相談すべきだろうか？

　その場合 まずAにこのことを告げねばならないのだが・・・


じっと彼女の寝顔を見つめ、彼女の右手の包帯に目がいった


　子供の俺をかばい、おった火傷のあと

　Aは俺を攻めなかった

　俺を必死に心配してくれた


「・・・すまない。A」 彼女に謝る



子供ながらに俺は感情を爆発させていた


周りは知らない者たちばかり


どうやら自分の知る環境とは違うようだった


周りは俺を「炎柱」と呼ぶ


炎柱は子供の俺には”父”だった



不安だった



そんな中、子供の俺にとって唯一心許せるものが”A”だった

心底惚れているのだろうと自分でも呆れる




子供に戻った際、初めに思ったのは「ここはどこだ！？こいつらは誰だ！？」だった

わけもわからないまま庭を駆けずり回り、柱達の腕から逃れ
出口らしき門を目指し走っていたはずだった

だが「Aさん！」という声に、俺の脳が、神経が反応する

一人の女性を見つけた


体に雷が走ったような感覚だった

考えるというより本能で彼女の方へ走っていった

「おいで」と手を広げてくれた彼女の姿に自分でも驚くほど歓喜した





　 ”Aは 子供の俺には 初めて出会う女性のはずだった”





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