まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

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”彼女は大丈夫”


子供の本能なのか、既に自分でも想像以上にAは俺の一部なのか
彼女が傍にいてくれるだけで安心した


もちろん子供ながらに多少不安はあったが

”彼女がいれば大丈夫”

そう思えた


　まるで母と共にいるような安心感が彼女にはあった


彼女が俺に笑いかけてくれると嬉しかった

眠り、起きた後、彼女が傍にいるとほっとした


彼女と一緒にいるうちに これが”愛しさ”なのだと気づくのに時間はかからなかった



ゆえに ”求婚”した

思ったら 即実行！


彼女に「うん」と言ってほしかった

子供なりに約束をとりつけておきたかったのだ



意識が大人になった今でも思う

子供の戯言と「うん」と一言でもAがうなづいていてくれたなら・・・








　 ”今すぐAを起こして忘れぬうちに「署名」を書かせていただろうに”(本気)








・・・いや、まだ俺の体は子供である！

うまくすれば「うん」と言わせることも可能かもしれない


だますような形かもしれないが、君を娶る約束が今すぐできるのなら
少々のことは曲げよう！(断言)



　今すぐ婚姻を結びたい


　一晩同じベッドで寝ていたのだから「責任を取ってくれ」と言ったら
　うなづいてくれないだろうか？？？


(おそらく彼女自身 俺が眠ったら床で寝るつもりだった気もするが
　俺がしっかりと彼女の服をつかんでいるので降りるに降りれなかったのだろうと思う)




君は昨日「うん」とは決して言ってくれなかった


そして冨岡が現れ・・・





　 「うん」と言ってくれない君と 冨岡を見る君の瞳に・・・






　 感情が爆発した






　 ”Aを取られたくはなかった”






自分でも知らず周りの空気を揺るがしていた






「・・・」






君の包帯を巻かれた右手にそっと触れる




　 本当に・・・ 大事にならずにすんでよかった




Aを取られたくないのは 大人になった今も同じ


今でも昨日の・・・ Aの火傷の手当てを瞬時にした彼に・・・



　(傍に寄った彼に)


　(Aに触れた彼に)





　 ”嫉妬する”





自分は何もできず ただただ固まっていただけだというのに

俺はどこまで愚かなのだろうか



後で冨岡には一応謝っておかなくてはと 今では思う


(確かにいきなり蹴りを入れるとは子供時代とはいえ しかるべきことだ)


しっかり俺を怒ってくれたAを思い出す

それにすら心ときめく俺はかなりの重傷だ

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